5月7日静岡県杜氏研究会が開催されました。
例年、静岡県清酒鑑評会の約1週間前に開催される静岡県杜氏研究会は
静岡県内の杜氏が各蔵の新酒(吟醸と純米吟醸)を持ち寄り
静岡県清酒鑑評会と概ね同じ審査員により審査が行われます。
杜氏は、その審査結果を参考に製造技術の向上に資するというのが建前ですが
まあ実際は静岡県清酒鑑評会の出品酒を選定をするわけです。
例えば、酒Aと酒Bの評価で酒Aの評価は良かったが酒Bの評価が悪ければ
実際の出品は、酒Aは出品するとして酒Bは止めて酒Cにしてみようという事もあるかもしれません。
基本的な話として静岡県の蔵元は吟醸部門と純米吟醸部門に各2種類ずつ出品が可能です。
そのため、仮に吟醸酒ABCDの四種類があったとして
そのどの二種類を出品するかと大きな悩みだったりするわけです。
コロナ前までは、杜氏研究会の審査結果は公表される事はありませんが
審査後の関係者対象の一般公開(何か矛盾した言葉のようだがこう呼称される)
では成績順に酒が並んでいるため、業界関係者は概ね成績順位はわかります。
(さらに説明すると一般公開というのは利き酒の事です。)
蔵元関係者は、全般に今年の静岡県全体の出品酒の、濃淡や、香りが高低、またこのような酒が
評価されやすいという傾向を把握する事が出来るという事になりますが、
まあ実際は、順位に一喜一憂していたりもします。
今年は、コロナウイルスまん延防止のため、この一般公開がないので
今年のお酒の絶対的な評価はわかりましたが、相対的な評価はわかりませんでした。
静岡県清酒鑑評会は来週の金曜日です。
令和2年名古屋国税局酒類鑑評会純米酒の部で入賞しました。
名古屋国税局酒類鑑評会とは、
https://www.nta.go.jp/about/organization/nagoya/sake/kampyo/69/index.htm
静岡の誇る土井酒造が吟醸酒の部で1位です。
名古屋国税局の庁舎内の立派な部屋で表彰式があります。
https://www.asahi.com/articles/ASNC573N6NC5OIPE004.html
出品酒の利き酒をしてきましたが
いいね!をしたくなる酒は(敬称略)
純米酒の部の開運、初亀、高砂、而今
燗酒の部の鈴鹿川
でした。
今日の私の運勢は総合運で12星座中1位だそうです。
さすがに、1位は威力があり、星座の守護を受けた小宇宙(コスモ)の力で令和元年度の全国新酒鑑評会において志太泉は入賞となりました。
志太泉酒造は昨年まで3年連続金賞です。金賞は入賞の中で選考された上位酒なので4年連続入賞となります。
今年は、今後も入賞酒が一般公開される機会がないので、どのような酒が評価される傾向にあったのは今後も判断はできません。
意外とどの酒造会社も黙っているのですが、全国新酒鑑評会というのは成績表が酒類総合研究所が郵送されてきます。
ただし、今年は、コロナウイルスの影響で予審は東広島市の酒類総合研究所のメンバーだけで行われました。例年は、酒類総合研究所のメンバーに加え、全国の蔵元代表、各県の酒造技術者、全国の国税庁の鑑定官などが審査に参加しています。審査員のメンバー構成という意味では例年の全国鑑評会と違いはあります。
さて今年は成績表が来るのでしょうか?
今日の私の運勢は総合運で12星座中11位だそうです。
確かに、前回のブログであれほど、「いいね」をするように書いていたのにも関わらず、今日13時現在「いいね」「応援」「続き希望」「役立った」すべて1個しかクリックされていません。
しかも、そのすべてが私が自分でクリックしたものです。
さて、それはさておき、令和元年度の全国新酒鑑評会の志太泉の金賞受賞がなくなりました。
詳細は以下の通りです。
令和2年5月7日
令和元酒造年度全国新酒鑑評会における新型コロナウイルス感染症拡大に伴う対応について(第5報)
政府「新型コロナウイルス感染症対策本部」から発出された、全国を対象とする「緊急事態宣言」が、5月6日以降も延長されたことを踏まえ、独立行政法人酒類総合研究所と日本酒造組合中央会は、協議の 結果、令和元酒造年度全国新酒鑑評会の決審(5月12日(火)、13日(水))を中止することといたしました。従いまして、予審の結果をもって入賞酒のみ決定し、金賞酒は選定しないことといたしました。 審査結果については、入賞酒目録を研究所ホームページで公開し、賞状は発行いたしません。
広島県は、「緊急事態宣言」における特定警戒都道府県には該当しておりませんが、広島県 より、5月7日以降も県を超えた人の移動の自粛や出勤者の50%削減等が要請されているため 予定していた審査委員の 参集ができず 審査が困難な状況にあるため、誠に残念ながら、決審の 実施を断念するに至りました。今回の中止決定は、全国新酒鑑評会の長い歴史に鑑みましても苦渋の判断であり、感染症拡大防止に向けた政府の方針に沿うものである旨、ご理解のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。(後略)
名古屋国税局酒類鑑評会優等賞受賞しました。(吟醸部門)
詳細は
https://www.nta.go.jp/about/organization/nagoya/sake/kampyo/68/jokyo.htm
ざっと入賞率は1/3程度なので、結構厳しいコンテストです。
純米酒、本醸造部門は、45℃お燗審査になります。
個人的に、これは良いお燗酒だと思ってのは、こちらです。
関谷醸造 株式会社 稲武工場 SEKIYA BREWERY CO.,LTD. INABU FACTORY | 山廃純米 七 |
平成最後の全国新酒鑑評会にて金賞を受賞することができました。
3年連続20回目の金賞受賞です。
全国新酒鑑評会に関しては、
3年前までは、志太泉の酒質が評価されて結果が金賞になればよいという方針でしたが
昨年度から、金賞は取りに行くという方針にしました。
毎年いい塩梅でいくとは限りませんが、
出品酒の酒質を金賞として評価される範囲に寄せるようにしています。
静岡県関係の受賞は下記の通りです。
近年のアノマリーは、志太泉が金賞の時は、開運さんと花の舞さんも金賞。
全国の受賞蔵は下記をご覧ください。
https://www.nrib.go.jp/kan/h30by/h30bymoku_top.htm
カシス酒「姫のみ」藤枝セレクション2019に選ばれです。
変な文ですが、選ばれは名詞です。アルファベットで書くとellabarationです。
さて、詳細はこちらです。
https://www.city.fujieda.shizuoka.jp/soshiki/sangyoshinko/sangyoseisaku/gyomu/selection/1479266584432.html
藤枝セレクションプレミアムに選定された「カシスリキュールジャム(四季のジャム工房やまゆスイーツさん)」
「姫のみ」同じく藤枝セレクションに選定された藤枝カシスとえびすかぼちゃのチーズケーキ(株式会社信光さん)
も、「姫のみ」に漬かったカシスから作られています。
うれしい事ですね。
今年は、なんとなく久しぶりに純米酒大賞に出品してみました。
http://www.fullnet.co.jp/junmaisyu_taisho/2018/jushosyu_list2018.html
おかげさまで、開龍が純米酒部門で金賞を頂きました。
名古屋国税局の鑑評会については渾身(?)のレポートを志太泉ウェブサイトに近日中にアップします。
平成30年度名古屋国税局鑑評会にて吟醸部門、本醸造部門で入賞しました。
https://www.nta.go.jp/about/organization/nagoya/sake/kampyo/67/jokyo.htm
こちらの出品状況と入賞状況を見ていいただくとわかりますが、けっこう入賞するのは難しい鑑評会です。
https://www.nta.go.jp/about/organization/nagoya/sake/kampyo/67/meibo.htm
こちらが、入賞蔵の一覧です。
吟醸部門での「酵母」欄の「吟N 伝T 両B」の意味は以下の通りです。
- 伝:伝統型酵母吟醸酒区分で受賞
- 吟:吟醸酒区分で受賞
- 両:伝統型酵母吟醸酒区分及び吟醸酒区分の両区分で受賞
唯一愛知県の関谷醸造さんが、「両B」での受賞です。
志太泉も過去1回だけ、「両B」での受賞があります。ここは目標としたいな。
インターナショナル・ワイン・チャレンジで大吟醸がシルバーでした。
出品料が高いので、大吟醸1点しか出品していません。
出品1、内シルバー1なので良しとしておきましょう。
http://www.sakesamurai.jp/iwc18_medal.html
⑥の大吟醸の部のところにあります。
能登杜氏(とうじ)自醸清酒品評会「吟醸の部」で5位になりました。
詳細は北國新聞のサイトへ
(石川県では日本酒を文化と意識してくださっているのか、あるいは酒造業が産業として認めていただいているのか北國新聞が品評会を後援してくださっています。)
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/E20180425002.htm
ところで、能登杜氏の品評会は、何位入賞というだけでなく、下のリストのように特別賞として様々な機関から表彰して頂けます。
今年の5位入賞は、「石川県杜氏振興協議会会長賞」となります。
私は、この仕組みの古色蒼然とした趣きが好きです。
昭和三十五年 静岡縣清酒品評會の表彰状が発見されました。
当時について分かる事。
「静岡県清酒鑑評会」でなく「静岡縣清酒品評會」だった。
部門区分「純米吟醸部門」とか「吟醸部門」はなかったかもしれない。
審査長は、「名古屋国税局鑑定官室長」だった。
静岡県知事が、静岡県酒造組合の(名誉総裁的)な意味で「静岡県酒造組合總裁」だったかもしれない。