そのように書いたレポートは、みごとにダメ出しとなりました。
つまり、そんな読書感想文みたいなものでは、だめということですね。
ダメ出しを繰り返し、最終的には、酒類総合研究所の指導教官のアドバイスを受けながらこんな感じの事を書きました。
1.当社の清酒の官能評価とその結果への対応
(1)上槽時及び滓引き後上槽酒
評価項目:A.外見 B.香り C.味
決定事項:濾過方法、移動タンク、(製造上の)瓶詰優先順位
※ここでの官能評価は、次工程への意思決定の意味合いよりも、製造へのフィードバックの検討の側面が強い。
A外見 ①酒の色調
指摘事項の例 色調が想定より濃い
要因 ア.鉄由来 イ.米由来、ウ.麹由来(老しすぎ)エ.もろみ経過(もろみ経過温度が高すぎる・米の溶解しすぎている)オ.洗浄不十分
対応 ア.タンクの琺瑯欠けの点検 仕込水の分析 イ.対応法なし ウ.麹造りの調整 エ.もろみ経過温度、吸水歩合、蒸しの硬軟の調整 オ.タンク、ホース、絞り機の洗浄度確認
指摘事項の例 色調が想定より薄い
要因 ア.若麹 イ.米の溶解不足
対応 ア.麹造りの調整 イ.醪温度、吸水歩合、蒸しの硬軟の調整
こんな感じで延々と書いてようやくOKとなりました。
いや、理系の作法を知らないので、『これから頑張ります』と書いたけどそこはまったく無意味でした。
ただ、一つ言いたいのは、はじめに1200~2400字と書いてあるのに、書いたレポートは全然2400字より多いよ。
(次回に続く)