新年あけましておめでとうございます。
今年は、寅年ということで、寅(虎)のお話ができればよいのですが、
思いつかないので思い出した事を書きます。
よくある少女漫画(※)の主人公の設定に平凡な容姿の地味で目立たない
という少女というのがあります。
ところが、漫画家という一般的に絵が上手な方が、通常は主人公を
愛情たっぷりの描くわけなので、どうしてもとてもきれいでかわいらしく
なってしまいます。
また、王道の設定として、主人公のライバルとして派手な容姿端麗にして
常にそのコミュニティの中心にいる美人というのがおられますが
なぜか、どう見ても主人公の絵の方がきれいだったりします。
でもやはり漫画家も設定との矛盾に、負い目があるようなので
作画の中に主人公は、あくまで多少平凡で地味な容姿である
という記号を入れるですが、それでも圧倒的にかわいらしく
なってしまいます。
この作品がテレビでドラマ化されると主人公は若手人気女優(※)さん
が演じられるわけで、この方が平凡で地味な容姿であるとは到底
考えられないわけです。
古典的には、その平凡風実質美人が、ベビーフェイスであり
万人が認める美人キャラがヒールという物語が王道ではありますが
その点においては、昨今は必ずしもそうではないストーリーの
複線化や複雑化が進行しています。
しかしながら、平凡容姿のはずの主人公がやたらかわいいという表現スタイルは
一向に衰えることはありません。すでに私たちはリック・フレアーのムーブの様に
お約束として受容しているのでしょう。
※ 少女漫画、若手人気女優 ポリティカルコレクトネスの点からは
好ましくない表現かもしれませんが、わかりやすさのため使用しています。