前回お話しした通り、「乙4類危険物取扱者」を保有していると(多分)ガソリンスタンドへの就職が
有利になったり資格手当がついたりするわけですが、それじゃ酒蔵とは関係ないですね。
ところが、酒蔵内にも実は危険物があるのです。それは、皆様が大好きなエチルアルコール(乙4類危険物)です。
但し、最近は全量純米蔵というのも増えていますので、そういう蔵にはエチルアルコールは無いでしょう。
一般的なアルコール添加日本酒をつくっている酒蔵は、確かに火事の危険のあるアルコール度95%の
エチルアルコールをタンクローリーとかドラム缶で購入しています。
こう聞くと逆に蔵元って必ず「乙4類危険物取扱者」が必要な気がしますよね。
ところが、酒蔵は消防法の規定によりアルコール度95%のアルコールが蔵についたら、
直ちに水を加えて30%アルコールまで薄めなければなりません。
まあ30%アルコールも十分危険ではあるんですが、超絶危険というわけではないので
「乙4類危険物取扱者」はいなくてもよいのです。