私の仕事のひとつに世界で唯一の志太泉しかない酒販店の店員というのがあります。
先日のお客様からの質問は
「生酒」というのは、開封後どのくらいもつのか?
この質問をされた時、はっきり気付いたのは、このお客さんは、間違いなく開封後1週間とか1ヶ月とか具体的な数字を欲しがってることです。
お客様の文法からすれば
保存可能期間から、購買戦略を決定しようとしているということです。
だから生酒は〇度以下の冷蔵庫に保存して〇〇日以内に飲んでください。
と言って欲しかったんでしょう。
お客さんの、意図には気付きながら、これだけは、やはり言えなかったなあ。
志太泉の蔵の文法で言えば、
それは、生酒の種類、各醸造年度による酒質の違い、お買い上げ後の保存温度、飲んだ後どれくらいの容量が残っているか、お客様の嗜好、お客様のイソバレルアルデヒドの感度等によるので一概に言えません。という事ではあるけれど。
それを簡略化したような事を返答しました。
お客さんに、一方的に蔵の文法のリテラシーを求めるのは、おかしな話でもあるし
蔵の文法を一般の人に啓蒙するという方法論は、すでの部分的にしか機能してないことは、かなり白日にさらせれている。
かといって蔵というのは、ひたすら客のデマンドによりそえば良いわけでもないし、マーケット志向というのは、コンサル業を食わせるだけのもんでしょうね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます