雨が降る支笏湖を通った。
どんよりと雲が低く垂れ込め、
周囲の山は隠れている。
湖面も空の色が反映され鉛色。
重い風景だった。
気温は16℃。
夏としては寒い。
土曜日の朝から雨が降っている。
北海道周辺に二つの低気圧があり、
一つがどうやらあまり動かず停滞しているようだ。
雨がしとしと降る中、
雨の日の庭の小宇宙を見た。
小さな忘れな草の水滴、
葉から落ちる水滴、
雨を喜ぶカタツムリ、
そして草間彌生的なクモの巣。
それぞれの宇宙は楽しい。
草原に野鳥の歌が響き渡る。
鮮やかな鳴き声は聞こえるが、
姿を見るのは至難だ。
それを写真に収めるのは、
さらに難しい。
野鳥は飛び回り、草の茂みに入り、
なかなか姿を見せてくれない。
そんな中、ヨシの茂みの中にいたコヨシキリと、
小枝にとまったノビタキを見た。