素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

みちのく三大半島の旅2日目 津軽半島

2009年08月18日 | 日記
  今日は、内容が盛りだくさんなので、7時40分宿発。午前中は、歴史的なことを考える旅になった。最初の休憩場所はしじみ、白鳥渡来地で有名な十三湖(じゅうさんこ)。ここは、鎌倉から室町にかけて、国内有数の貿易港として栄えたが、伝承と後世の文献にしか残っていないので『幻の中世都市・十三湊(とさみなと)』のあった所である。近年になって、大規模な発掘調査がなされ、存在が実証されてきた。9時出発。
  そこから、地図にはあるのに実際にはなく、『幻の国道』と呼ばれていて、昭和59年に整備、開通した竜泊ラインを通り、津軽半島竜飛岬へ。陸の難所だっただけに、車窓から見る日本海の景色は絶品。《国道339号で検索するとおもしろい》
  生誕百年で盛り上がっている太宰 治の話は、津軽の当地で聞くのは当たり前だが、吉田 松蔭の名前が出てくるとは思わなかった。黒船が来航した時、松蔭は藩を出て、北方海岸防備を自分の目で見るため、小泊の地を訪れている。先見の明と行動力には驚かされた。9時40分着。
  風の岬と呼ばれているだけのことはある。帽子を飛ばされている人が何人もいた。アジサイの花が見頃なのには驚く。全国でただ1つの車の通れない階段国道、362段を歩き、津軽海峡冬景色の歌謡碑の前で石川さゆりの歌声を聴く。10時25分発。途中、義経寺があり、義経伝説をひとしきり聞く。
  2時間余りノンストップで走り、青森市内を抜け、ねぶたの里で昼食。歴史的には浅い、青森市に県庁を置いた、津軽と南部の歴史的な確執の話で、前半は終了。
  13時40分、ねぶたの里出発。後半は、自然にどっぷりつかる旅となる。冬の厳しさを聞きながら八甲田山の中腹を走り、奥入瀬渓流から十和田湖へ。奥入瀬はパンフレットや雑誌などで写真はたくさんみている。そういう所はほとんど現地に行くと興ざめするのだが、ここは違った。九段の滝から銚子大滝までの20分ほどしか渓流沿いは歩かなかったが、もう一度全遊歩道8.9kmを歩いてみたいと思った。十和田湖で湖上遊覧50分を楽しみ、17時発。今日の宿、古牧温泉青森屋へ。18時45分着。

  結構ハードな1日だったが、青森屋の敷地の広さと朝夕バイキングだったが、その内容と雰囲気の良さで、疲れも吹き飛んだ。ツアーでいろいろな旅館、ホテルに泊まったが、これまでの1番は登別温泉の第二滝山館だったが、青森屋が抜いたかなという感じ。当たり外れも楽しみの内というが、ラッキーであった。
コメント
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