ひょんなことから俵万智さんの本を読むことが増えた。岩波新書の「短歌をよむ」の“はじめに”に俵さんが短歌の世界に入るきっかけについて書いている。
はて、私自身、何から始めたのだっけ。
中学や高校の国語の時間に、宿題が出て、むりやり作らされたことはあるけれど、自覚的に作りはじめたのは、二十歳のころだった。佐佐木幸綱先生という素敵な先生が、大学で講義していた。その話に惹かれたのが、そもそものきっかけだった。佐佐木先生が歌人であることを知り、その歌集を読み、短歌というものに興味を持った。
やがて私は、先生が編集長をつとめる『心の花』という歌誌の一員となる。
これを読んだ時、点と点がまた線になった。佐佐木幸綱さんを私が知ったのは“短歌と俳句の交響”というイベント。2年続けて参加し、多くの話を聞かせてもらったが魅力あるお方であった。「そうかあの方に惚れて俵万智という歌人が誕生したのか!」と感じ入っている。
2回目のゲストで俳人の宇多喜代子さんが来られ、佐佐木さんとの対談があった。興味深い話であった。どちらかといえば私は短歌のほうを好む。しかし、俳句の季語には魅力を感じる。日々の生活の中で感じる“季節感”をそれぞれの時代に合った生活感覚、言語感覚によって少しずつ新しい要素を加わえながら、磨き上げられてきたものであると思う。日本語の中でも含蓄のある言葉として俳句への関心の有無に関わらず大切にしたい。
今回、小学館から『日本の歳時記』が発行された。14,700円といい値段である。どうしようかなと迷った時、編集委員の一人である宇多喜代子さんのコメント「歳時記としては今までの集大成といってよい。ペーパーとして出版される最後のものになるかもしれない」を読んで、あの宇多さんがここまで言うのだから心血を注がれたに違いないと購入することにした。
縦31.5cm横24cm厚さ5cmと予想していたよりも大判であった。
帯に書いてある:調べる、読む、わかる。 歳時記はここまで進化しました。
◎大きく読みやすい文字とていねいな振り仮名つきですらすら読める。
◎季語のニュアンスや、俳句での使い方もわかる季語解説。
◎歳時記では初めて。すべての例句に鑑賞のヒント付き。
◎ページ付き関連季語表示で、季語の知識が深まる。
◎カラー写真満載のビジュアル編集。眺めるだけでも楽しい歳時記。
◎コラムでは、日本の季節感、北海道や沖縄の季語についても解説。
◎下欄には、約330人の俳人プロフィールを掲載。 は誇大ではない。季語の百科辞典である。
季節の移ろいとともに楽しんでいきたい。
はて、私自身、何から始めたのだっけ。
中学や高校の国語の時間に、宿題が出て、むりやり作らされたことはあるけれど、自覚的に作りはじめたのは、二十歳のころだった。佐佐木幸綱先生という素敵な先生が、大学で講義していた。その話に惹かれたのが、そもそものきっかけだった。佐佐木先生が歌人であることを知り、その歌集を読み、短歌というものに興味を持った。
やがて私は、先生が編集長をつとめる『心の花』という歌誌の一員となる。
これを読んだ時、点と点がまた線になった。佐佐木幸綱さんを私が知ったのは“短歌と俳句の交響”というイベント。2年続けて参加し、多くの話を聞かせてもらったが魅力あるお方であった。「そうかあの方に惚れて俵万智という歌人が誕生したのか!」と感じ入っている。
2回目のゲストで俳人の宇多喜代子さんが来られ、佐佐木さんとの対談があった。興味深い話であった。どちらかといえば私は短歌のほうを好む。しかし、俳句の季語には魅力を感じる。日々の生活の中で感じる“季節感”をそれぞれの時代に合った生活感覚、言語感覚によって少しずつ新しい要素を加わえながら、磨き上げられてきたものであると思う。日本語の中でも含蓄のある言葉として俳句への関心の有無に関わらず大切にしたい。
今回、小学館から『日本の歳時記』が発行された。14,700円といい値段である。どうしようかなと迷った時、編集委員の一人である宇多喜代子さんのコメント「歳時記としては今までの集大成といってよい。ペーパーとして出版される最後のものになるかもしれない」を読んで、あの宇多さんがここまで言うのだから心血を注がれたに違いないと購入することにした。
縦31.5cm横24cm厚さ5cmと予想していたよりも大判であった。
帯に書いてある:調べる、読む、わかる。 歳時記はここまで進化しました。
◎大きく読みやすい文字とていねいな振り仮名つきですらすら読める。
◎季語のニュアンスや、俳句での使い方もわかる季語解説。
◎歳時記では初めて。すべての例句に鑑賞のヒント付き。
◎ページ付き関連季語表示で、季語の知識が深まる。
◎カラー写真満載のビジュアル編集。眺めるだけでも楽しい歳時記。
◎コラムでは、日本の季節感、北海道や沖縄の季語についても解説。
◎下欄には、約330人の俳人プロフィールを掲載。 は誇大ではない。季語の百科辞典である。
季節の移ろいとともに楽しんでいきたい。