光明寺住職の雅法くんの呼びかけで『好きです・・・~それぞれの夢風景~』をテーマに彼を含め10人の方々の作品展の案内をいただいていた。創作表具、縮緬細工、写真、着物リメイク、佛画、イラスト、パステル画、絵手紙などジャンルはさまざまである。今年で3回目になる。
今日、京都駅まで車で送る用があったのでついでに立ち寄らせてもらった。予報通り昼過ぎから雨が降りだした。雨の法然院は格別である。雨で洗われた新緑のあざやかな輝きと雨に濡れた苔や石碑、茅葺の山門との対比が何とも言えない趣がある。
法然院講堂といっても小ギャラリーという感じでこじんまりとしている。
入口で出迎えてくれる2枚の佛画、いかにも雅法くんらしい。
車中で東大阪市で定年退職後、再雇用で小学校に勤務しているIさんの話を聞くことができた。一番の悩みは講師不足だという。「5月14日になってやっと全職員がそろったんですよ」と嘆いていた。4月のスタート時の欠員は当たり前。学校長ですら誰がいつ赴任できるかわからないので欠員を埋めるためにIさんは最初「6年に行ってくれ」と要請された。3日後に5年に変更となる。5年の生徒に「一緒に1年間頑張ろうね。よろしく」と挨拶をした翌日、講師の関係で4年生となった。学校側の事情を知らない子供たちは4年生の面倒を見ているIさんを見てキョトンとしていたという。
それでも、5月14日であろうが全職員揃うことができるということはましだという。近頃は欠員のまま1年間終わるところも珍しくないという。教科という枠のある中学が深刻で、特に理数が不足しているという。隣の中学では理科の講師が見つからず、1年生の理科の授業ができない事態に陥ったとか、80歳の数学の講師に頼らざるを得ないところもあった。テストづくりや採点など周りの人たちはフォローするのに大わらわだという。「だって私の親と同じですよ」とため息。校長であった大ベテランが職場にいるところでは仕事がたのみにくく若い管理職のストレスになっているとぼやかれたこともある。職員の数は多いのになぜか中身は空洞化しているという。
61歳のIさん「私の職場の教員では、私の次は何歳の人になると思いますか?」とクイズを出してきた。答は45歳。「16年のギャップですよ。しかも40代は全部で3人。」40代の人たちは教員採用の超氷河期にあたっているから総数も少ないが、年齢バランスの不均衡もさまざまな局面で支障がでるという。学校が違えば職員構成もがらりと違い、学校間不均衡が顕著になってきたという。
あれやこれやと現場の悲喜劇の話に渋滞も気にならず運転できた。私の近辺でも似たような嘆きはよく耳にする。
最後にIさんは「とにかく講師でちまちま穴埋めすることをやめて、正規の採用者を増やし、それぞれの学校にど~んと教員を多めに配属し、後は学校の事情で知恵を寄せ合ってうまく運営していって下さいと現場にまかせる太っ腹な教育行政をしてほしいね。まあ無理だけど」と笑いながら車を降りて行った。
今日、京都駅まで車で送る用があったのでついでに立ち寄らせてもらった。予報通り昼過ぎから雨が降りだした。雨の法然院は格別である。雨で洗われた新緑のあざやかな輝きと雨に濡れた苔や石碑、茅葺の山門との対比が何とも言えない趣がある。
法然院講堂といっても小ギャラリーという感じでこじんまりとしている。
入口で出迎えてくれる2枚の佛画、いかにも雅法くんらしい。
車中で東大阪市で定年退職後、再雇用で小学校に勤務しているIさんの話を聞くことができた。一番の悩みは講師不足だという。「5月14日になってやっと全職員がそろったんですよ」と嘆いていた。4月のスタート時の欠員は当たり前。学校長ですら誰がいつ赴任できるかわからないので欠員を埋めるためにIさんは最初「6年に行ってくれ」と要請された。3日後に5年に変更となる。5年の生徒に「一緒に1年間頑張ろうね。よろしく」と挨拶をした翌日、講師の関係で4年生となった。学校側の事情を知らない子供たちは4年生の面倒を見ているIさんを見てキョトンとしていたという。
それでも、5月14日であろうが全職員揃うことができるということはましだという。近頃は欠員のまま1年間終わるところも珍しくないという。教科という枠のある中学が深刻で、特に理数が不足しているという。隣の中学では理科の講師が見つからず、1年生の理科の授業ができない事態に陥ったとか、80歳の数学の講師に頼らざるを得ないところもあった。テストづくりや採点など周りの人たちはフォローするのに大わらわだという。「だって私の親と同じですよ」とため息。校長であった大ベテランが職場にいるところでは仕事がたのみにくく若い管理職のストレスになっているとぼやかれたこともある。職員の数は多いのになぜか中身は空洞化しているという。
61歳のIさん「私の職場の教員では、私の次は何歳の人になると思いますか?」とクイズを出してきた。答は45歳。「16年のギャップですよ。しかも40代は全部で3人。」40代の人たちは教員採用の超氷河期にあたっているから総数も少ないが、年齢バランスの不均衡もさまざまな局面で支障がでるという。学校が違えば職員構成もがらりと違い、学校間不均衡が顕著になってきたという。
あれやこれやと現場の悲喜劇の話に渋滞も気にならず運転できた。私の近辺でも似たような嘆きはよく耳にする。
最後にIさんは「とにかく講師でちまちま穴埋めすることをやめて、正規の採用者を増やし、それぞれの学校にど~んと教員を多めに配属し、後は学校の事情で知恵を寄せ合ってうまく運営していって下さいと現場にまかせる太っ腹な教育行政をしてほしいね。まあ無理だけど」と笑いながら車を降りて行った。