うさぎガーデン「南の庭」中央部分のポイントとなるジグザグレンガの壁のあたりである。
数年前、写真のように、道路の向こうの土地にどこかの修理工場の自動車置き場ができた。
以前は「南の庭」の向こうは、道路と田んぼだけ。海岸の岸壁までさえぎるものは何もなく、
湾の向こうの山々が借景のように庭から見えていた。これでは、せっかくの美しい風景も台なしである。
「東の庭」の向こうも以前は広々としたイモ畑だったが、2年ほど前に家が建った。
おかげで東側の風景は何も見えなくなった。おまけに・・・
隣のおっさんが、境界ぎりぎりのところに、悪いけどきれいとは言えない小屋を建てた。
この記事を書くために測ってみたら境界までわずか14cmしかない。
今さらながら、思わずムッとしてしまった(笑)
敷地の北側には、裏山と呼んでいる山がある。この山の風景が好きでここに家を建てたが、
しばらくして、ど真ん中に風景に似合わない大きな農機具小屋がどーんと出来てしまった。
しかし・・・・
土地には所有権というものがある。
自分が自分の庭を自由に好きなように作りたいのと同じく、他の人も自分の土地を
自由に使いたいし、使う権利があるのだ。
法律にでも違反していない限り、誰も文句を言うことはできない。
そのために自分の庭の雰囲気が悪くなったとしても、そんなことを
グダグダ、思い悩んで気にしてもしかたがないのだ。
そもそも、個人の庭のガーデニングは自己満足の世界だ。
誰もが同じ感覚でその庭がよい、その風景がよいと思うとは限らない。
たまたま、何人かの人々の共感を呼び、称賛を得たからといって、周りの風景まで
自分の思うようにできるわけではないのだ。
ほんとうに、何物にも邪魔されることなく庭作りをしたいなら、荒野のど真ん中か、
誰も住まない離れ小島か、山のてっぺんを切り開いてやればいい。
いろいろな制約の中でいかに美しい庭を作るかが、ガーデニングの醍醐味であると思う。
だからこそ、見る人も感動し、共感して応援してくれるのだ。
うさぎはたとえ、周囲がどのような状況になっても、一歩この庭に入れば別世界だと思えるような
庭を目指してこれからも庭を作り続けようと思う。
「南の庭」は東西に長いので、まだまだ、こんな風に美しい山々を見ることができる場所もある。
東側は家の壁になってしまったけど、平屋だったので日あたりは何とかセーフ。
北側もすぐ裏に家が建ったわけではないから、まだいい。
宝くじが当たったら、家が建つ前に裏の土地を買って正ちゃんのドッグランにするのだ!