続・知青の丘

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『泉鏡花俳句集』(秋山稔編、2020年、紅書房)

2021-05-27 21:52:08 | 俳句

頂いた倉田明彦さんのご本『私的長崎風土記』に
「紅通信」なるものが挟まれていて
おお~泉鏡花は俳句も書いていたのかと
上京する前に紀伊国屋に注文していたこの句集。
帰熊したら、家人が受け取りにいってくれていた。

編年体ではなく
(実は編年体で読みたかったー)
俳句歳時記と同じく新年・春・夏・秋・冬で編集。
現在鏡花の俳句と確認出来得る544句が収録されている。
詩人の高橋順子が鑑賞文を寄せている。
解説文は秋山稔氏。

巻末の年表からみると
明治25年19歳のときの
初桜是に命と彫りつけたり
この句を友人に送っているのが最も早い時期の俳句かな。

おぼろ夜や肩輪車のきしる音
わが恋は人とる沼の花菖蒲
抱きしめて逢ふ夜は雪のつもりけり
など。

『鬣』(代表林桂)第79号には
瀬山士郎氏と後藤貴子氏が書評を書き
林桂氏が泉鏡花記念館などを
訪問されたときの事を執筆されている。
(ああ~先を越されちゃった~)

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