続・知青の丘

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女だけを責めないで!(「こうのとりのゆりかご」)

2014-10-18 14:10:08 | つれづれ
いつの世も女の性はかなしい。
そして、女だけが罪びとになってしまう。

先日、台風の影響もあって、暇にまかせて、全く知らない他人のブログを覗いていたら
大変気になる、そして吐き気を催すほど嫌な気分にさせられた記事に出くわした。


それは、
こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)に乳児死体を遺棄した女性を
責め立て中傷するものであった。
しかも、書かれた方はどうも女性のようであった。

そういうふうに、社会的弱者を攻撃する輩が世間にいるから
なおのこと、こういう事態にも結び付くことになるのではと思った。
非難罵倒して済む問題ではないと思う。


この事件は、病院関係者や支援者はじめ、私にも、
とてもとても残念で衝撃的な事件であった。

どうしていつも女だけが苦しみ、罪を犯す状況に追い込まれなければならないのか。
同性として心が痛んだ。

いつも望まれる妊娠ばかりではないだろう。
そういうときの女性の性は蹂躙された場合が多い。
たとえ、その時、当事者たちはそう思わなくても
結果的にそうなってしまうケースも多いのでは・・・・

孤立感・不安・・・などにさいなまれながら、
10カ月もお腹の中に抱えているだけでも大変なこと。

誰だって、恵まれた環境で子どもを産み育てたいと思っている!

それが叶わなくて、
どうしようもなくて
自宅で産み落とす・・・・。
自分の身体の危険性もあるというのに。
よほど切羽詰まった状況だったのだろう。
わたしなんか、とてもそんな覚悟などできない。


慈恵病院の方々の志は尊い。
こんなことでへし折れるくらいの志ではなかろうが
ショックは大きいだろう。

妊娠の事実は、事実で受け止めて、
早めに周りや慈恵病院に相談して最善の策を一緒に考えたらどうかなあー。
よくはわからないけれど
行政サービスやセイフティネットなども最大限に利用できるのではないかな。

赤ちゃんポスト雪は降るのに白いのに  知青

せつないね・・・

なんだか、このままでは書き終われない・・・
「憲法9条を保持してきた日本国民」が、「ノーベル平和賞」の候補として受理されたことに関する、
大林宣彦の「ノーベル平和賞候補は奇蹟」という寄稿文が
地元紙に掲載されていたので、
そのほんの一部を書き抜いて終わります。 

候補となるだけでも、人間の真の”勇気”を示すものとして現代の”奇蹟”と考えるべきである。
  試みに「憲法9条」の前文を、心を鎮めて朗読して御覧なさい。誰もが胸打たれ、涙するほどに美しい。
それはまるで、シェークスピアの詩文の如き台詞を聴くように心ふるえる。まさに、人間の叡智である。  
                       (2014・10・16付熊本日日新聞より)
 


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1 コメント

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Unknown (sawa)
2014-10-19 07:22:25
命を育む10ヶ月という時間、
孤立感、不安感
さらに、体調の変化、
その精神状態

ボクらオトコには
到底、想像できないほどの
負担を
女性は受け止めているのですね…

こどもが欲しい…なんて
軽々しく云う事なんか…
できないんだね…

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