始め熊野の花窟が拝され、大なる磐座の前に白いドレスのような装束で、金冠を被られて、白い大輪の菊を持たれた女神が現れました。
(注 熊野の花の窟は、神代黄泉国で夜叉となられた伊邪那美の神の陵、また、封じ込められた千引の岩と伝えられる。その岩戸が開け、伊邪那美命が本体の白山菊理比売の神として、御現れになった証しであろう。)
次に石川県小松市の白っぽい奇岩奇石のそびえ立つ中にある那谷寺や、白山神社が拝され、中心と思える磐座の上に、花窟で拝された女神と緋色の装束に黄金の玉を持たれた女神が立たれました。
(注 那谷寺の磐座は、海底噴火の溶岩が噴き上げて出来たものであり、白山を開かれた、越の大徳、泰澄大師が千手観音と感得し開かれた寺であり、境内に白山神社も祭られている。菊理姫と共に拝された龍宮乙姫は、瀬織津姫神であり、白山菊理姫の神と瀬織津姫神[乙姫]が、出会われた地場であり、陸の龍宮の一つと言えると思う。)
次に大本教の出口王仁三郎聖師が陶芸の工房で、一心に器を作って居られる様が見えました。
(出口聖師の楽焼は、岡山県の陶芸家、金重陶陽氏より耀盌と称銘される。是は単なる芸術品で無く、器の中に神の経綸を秘め・・・又、新しき神世開きの御用に立つ神人の御魂の器、造りの型であり、神の御用に立つ人々の出現を祈念して作陶された。大正十五年より、楽焼を本格的に始められる。)
(注 神社の祭神にも、天地創造の昔からの神や、世の為に尽くした人霊を神として祀ったものや、怨念を持った人霊を祟らせぬよう神と祀ったものや、動物霊を祀ったものや、様々な神社がある。)