潮の八百道(やほじ)の八潮道の 八重雲分けて昇る日や 天照国照日の出神 現れます時と鳴り成りぬ 男島(おしま)女島(めしま)は神の島 国常立大神の 裏に隠れて三千年 炒りたる豆に花の咲く 時節を待ちて神議(はか)り 梅(埋)で開いてその道は 竹の節をば打超えて 常磐の松の深緑 松で治むる三六九世を 開かんとする願いなり 裏に隠れた神々は 艱難辛苦耐へ忍び 体主霊従(からたま)の世と荒びたる 現の世の立替立直し 美(うま)し御国を開かんと 仕組み議りて時待ちぬ 瀬織津姫の織りなせし 太占奇路(ふとまにくしろ)ぞ畏(かしこ)けれ 瀬織津姫の織なせる 神の奇路を括るのは 白山比咩の神の業(わざ) 括り結びて鳴り成らせ 色つけ形に現すは 丹生都(にぶつ)の神と言うならむ さあさあ幕は開けたり 猿田の神は道開き 思凝霊(しこりがみ)等の荒ぶりに 道義礼節うち忘れ 乱る現の世を立直し 神人和楽の美し国 地上天国開くなり 梅の花とは埋めの花 神武以来三千年 埋れし神の御現れぞよ 世の下積みとなりはてし 真の神民興すぞよ さあ明けそめし申(さる)の年 申(しん)は震(しん)と申すぞよ 裏が表に出る道は やむえず荒事(現事)あるものぞ 高山短山(たかやまひきやま)その末に 世の元の神現れて 龍神眷属引きつれて 思凝霊(しこりがみ)と大戦(おおいくさ) 始まる時とめぐりたり されぞ良く良く心せよ 神武以来三千年 現の世を自在にいたしたる 神や人民いかにせん 打ち負かすにはあらずして 神剣言霊うち振い 言向け和(やわ)すが神の業(わざ) 仇打ちいたすは繰り返す その理をしかと心得て 赤白結べば桃となる 裏と表を結ぶ世や 梅は咲いたか桜はまだか 桃の花咲き実のみのる 霊体結びの天国を 松が神の心なり 鬼神も泣かすは誠心(まごころ)ぞ 清き明るき誠こそ 日の出の心と言うならむ 叢雲かかる奈良の月 月は滿つとも欠るとも たとえ大地が裂けるとも 誠心ぞ世を救う 日本の国は大和なり 大和の元は誠心ぞ 誠心は言霊ぞ 仇なすものにも恩をもて 報いる日本精神(やまとごころ)をば 夢と忘るなよ神民よ 神の通い路橋立の 内外の波の穏やかに 治る御世を松の風 拝金主義の経済の 網におおわる世界なり その奥にある神々の 神氣を結ぶ奇路道(串路) 神氣織なす瀬織津の 神の経綸知るまでは 世は治る事はなし 神に生かせる人の世も 梅で開いて竹の節 超えて松の御世となる 松の四九三は橋立(はしだて)ぞ 男島女島が元と言う 真名井ヶ原の御地場より 世を立替立直す 国常立の大神の 四九三現す申(さる)の年 柏子木(ひょうしき)音軽やかに 大芝居の幕開けぞ 三千世界を立直す 神の四九三を知る者は 如何なる荒事あるとても でんと腹すえ落ちつきて 世の流れをば見ておれよ 荒事あるは現事(新事)ぞ 乱れ荒げる現世を 立直しゆく神の業 新しき世の始まりを 祝い寿ぐ神心 塩土翁筆を取り 申の御歳の年始め 嗚呼惟神惟神(ああ、かんながらかんながら)。
昇る日の出もさわやかに、明けそめにける申の年。
籠(こもり)の扉打開き、天照国照日の出の神の御現れの時とめぐりたぞよ。
天の御影日の御影と現れむ、思凝霊や利己主義(われよし)の人民の荒ぶる世界を息吹清めむと、荒神の荒らし吹くとも、神界の四九三ある事知る者はうろたえ騒ぐ事無く、でんと腹すえ、神の分かれの御魂の生宮である事、自覚新たに神の道に仕うべし。
結びて開く道なる事を心得て止むべし。
鈴を振りつつ猿田彦、導きの役といで立つぞ。
世の元の神々裏に隠れて議(はか)り議りし、神四九三、如何なる苦心あるとても、その末に神人和楽の世を開かん。
ン、