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美しいバルト海の朝焼け
読もうと思って買っておいたマックス・ヤコブソン『フィンランドの知恵』(サイマル出版会、一九九〇年、原著一九八八年)の頁をパラパラと繰りはじめたら、早速次のような言葉に出会って、「なるほど!」とうなづいてしまいました。
「スカンジナビアに生を享けることは人生という宝くじで当たり券をつかむようなものだというダグ・ハマーショルドの金言は、フィンランド人に新しい民族的モットーとして受け入れられている。」(同書五頁)
視察旅行に行ってみて、これは本が出て二十年も経った今、ますます「そのとおり」というほかない言葉です。
幸福度世界ランキング九〇位の日本人としては、健全な強い羨望を感じます。
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温室を改造したエコレストラン
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いろいろ美味しそうなパンやケーキ
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これまたいろいろな野菜や穀物を使ったサラダ類
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ビュフェスタイルで食べ放題なのをここまで押さえた私のランチ
ところで、ダグ・ハマーショルドは、第二代の国連事務総長を一九五三年から一九六〇年九月に公務中の飛行機事故で亡くなるまで務め、国際社会で「ダグに任せろ」と合言葉が生まれるほど信頼され親しまれた人です(ウィキペデイア情報)。
その回想録『道しるべ』(邦訳、みすず書房)は、学生時代に読んだ覚えがあります。
でも、感動した、忘れたの口で、今は押し入れのダンボール箱の中にあるはずですぐには見つかりそうにありませんが、見つけ出して、読み直したいと思っています。
ハマーショルドは、自分のことを「キリスト教神秘主義者」だとしていました。
彼だけでなく、かなり多くのスウェーデン-北欧の良質な知識人を支えている(あるいはいた)のは、硬直した神話的・原理主義的なものではなく、神秘主義的なキリスト教(これは自然神秘主義ともきわめて近い、あるいは同質である)なのではないか、という推測を少しずつさらに確かめていくつもりです。
尾崎和彦『スウェーデン・ウプサラ学派の宗教哲学』(東海大出版会)という大著も手には入れているのですが、忙しくて、なかなか読むことができていません。
読めたら、またご紹介したいと思っています。
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