金融大恐慌の影響が、じりじり、じわじわと日本社会に迫り、拡がっています。にもかかわらず、政府・与党の対応はきわめて頼りない・不適切だと感じます。かといって野党なら安心して任せられる適切な方法を提示しているとも見えません。日本という国の混迷・迷走はいっそう激しくなっているようです。
そうした中で、ストレスを抱え込み「どうにもならない」と思って行き詰ってしまう方が激増しているようです。こうした状況ですから、それはしかたないことなのでしょうか? 私たちは、必ずしもそうではない、と考えます。
確かに外面の大きなことは個人ではすぐにはどうすることもできませんが、みんなで時間をかけて適切な方法で取り組めば解決可能だ、と私たちは考えています。
そして、内面・心のことは個人がどうにか、あるいはかなりの程度どうにでも、できると思っています。といってももちろん、それにも適切な方法が必要です。
個人の心の問題に取り組むための適切な方法として、今期は、手じかには論理療法、本格的には空思想の学びと坐禅による体験がふさわしいのではないか、と考え、28期のプログラムとしました。
それぞれの学びを通して、ストレス状況の中にあってもへこたれない強く・賢い心を育てていただきたいと願っています。
どうぞ、参加して、元気を取り戻して下さい。
木曜講座:いやな気分の整理学――論理療法のすすめ
於 サングラハ藤沢ミーティングルーム(JR、小田急藤沢徒歩3分)
木曜日 18時45分~20時45分 全6回
1月①8日②22日 2月③5日④19日 3月⑤5日⑥19日
本研究所主幹は、本年6月、『いやな気分の整理学――論理療法のすすめ』(NHK生活人新書)という本を出し、とても好評で十月下旬には四刷になりました。ある程度予測はしていましたが、予測以上にストレス・いやな気分に悩まされている人が多く、そうした方の需要にちょうど合っていたということなのでしょう。
同じいやな・きびしい状況が、心の持ち方・考え方しだいで「耐えられない」ものにも「きついが、私なら耐えられる」ものにもなる、というのは半ば常識ですが、では実際にどういう考え方をどうして持てばいいのかは決して常識ではありません。
論理療法は、どういう心の持ち方・考え方をすれば、いやな状況に流されていやな気分になってしまわないで済むか、とてもシンプルで順序立った、効果の高い方法を教えてくれます。
本だけでもある程度は独習できますが、できれば直に学んでいただくほうがさらによく身につけていただけます。
『いやな気分の整理学』(NHK生活人新書)をテキストに、ご一緒に学んで、タフな心を育んでいきましょう(藤沢ミーティングルームでお頒けできます)。
金曜講座:『金剛般若経』を読む
於 不二禅堂(小田急線参宮橋徒歩5分)
金曜日 18時30分~20時30分 全6回
1月①16日②30日 2月③20日④27日 3月⑤13日⑥27日
紀元一世紀前後、それ以前の派を「小乗」、自らを「大乗」と呼ぶ仏教の新しい潮流が興り、自分たちこそ釈尊の真意・深意を伝えるものだという自覚によって『般若経』と呼ばれる経典群が新たに多数書かれたといわれています。
日本の仏教が「大乗仏教」であることは知られていますが、その教えの中身については必ずしもよく理解されていないようです。
今期は、般若経典の中でも最も初期に属し、比較的短く、かつて『般若心経』についでよく知られていた『金剛般若経』(略して『金剛経』ともいわれる)を通して、大乗仏教の教えの基本を確認する学びを続けます。
テキスト:『般若心経・金剛般若経』(ワイド版岩波文庫)
*講義の前に30分程度の坐禅を行ないます。坐禅のできる服装をご用意下さい。
●受講料は、一回当たり、一般3千5百円、会員3千円、専業主婦・無職・フリーター2千円、学生1千円 それぞれに×回数分です。
都合で毎回出席が難しい方は、単発受講も可能です。
●いずれも、申し込み、問い合わせはサングラハ教育・心理研究所・岡野へ、
・E-mail: okano@smgrh. gr. jp または ・Fax: 0466-86-1824で。
住所・氏名・年齢・性別・職業・電話番号・メールアドレス(できるだけ自宅・携帯とも)を明記してください。
*火曜講座は、主幹のスケジュール過密のため、残念ながら、休止させていただいています。