THE WAY

インディアンネーム「生命の声を聞く者」のヒーリングブログ

裁きから真実へ。悟りとは自然の一部に溶けることだった

2017-05-27 20:14:55 | セッション記録
早朝、7時から福井でのセッションを終え、そこから3時間ほど車で走らせた山の中へ

現在関わっている生徒を訪ねていった

田植えの時期なのに、稲が病気にかかり、もう一度やり直しをしなきゃならないから

授業をお休みしますとのことだったから

どうしても気になり、彼を訪れることにした



彼は大きな仕事を辞め、百姓をしていた


人生のデッドゾーンに入り、人生の大事な折り返しを体験していた

悟りの境地に入る前に必ず訪れる死の領域を体験していたからだった


光の前の聖なる暗闇は彼を襲い、何ヶ月ももがいていた

苦しかっただろう



断食5日目に入った私は、身体も心もどんどん軽くなり

自分をすっかり取り戻していた


車で山の中に入ると、静けさの中に森から聞こえてくるシーンという神の音が

私の中に浸透していった


庭先のベンチでお茶をいただき、話をしていると、猫とおばあちゃんが声をかけてくる

それは私を気遣う優しさだった

彼は今日、ちょうど60歳の誕生日だった



私は深く耳を傾けていった


どこまでも、どこまでも深く・・・

ここの「気」が私をそうさせているのか・・・

断食のせいなのか、それは分からなかった


今までも人の話を真剣に聞いていたはずなのに

彼の話す言葉の一つ一つが、真に心に入ってきた

自然と共に生き、大地や草、動物の気持ちが分かるようになったと話してくれた



対人間だと、誤解されやすく、うまく伝えられなかったり

コミュニケーションが大変なのに

自然と共に暮らしていると、

今、この瞬間にやらないといけないことがあって

それをしていることで、色々な傷が消えていくと言っていた

これが瞑想なのだと思った

彼は自分を生きている...



彼の人生の話を聞きながら、心底耳を傾けている自分が変わってきたことに気づいていた

癒しはシンプルに生きている人から伝わってくるものなのだと思った

深く耳を傾けている自分の内側で

「人の人生に焦点をあてる人間でありたい」

そう強く思っていた・・・


私達が思っている悟りは難しいことではない


ヒーラーも悟りもマスターも

みんなこの呼吸の中にあった

そう思ったら、何ともいえないフィーリングが私を包み

いつのまにか私は山々の神の手の中で完全に癒されていた


帰りの車を走らせていると、日本海の海が姿を現した

その向こうの白い雲の中から、虹が・・・・



虹の麓にまるで帰っていくような気がしていた

私は完全に癒され・・・静かになっていった・・・

飛行機が上空へ上がっていく様さえも

まるで祝福されているかのようだった


私はすべてに溶け

空の虹だけがそこに、いつまでも残っていた・・・