3歳で親に捨てられた私は
人とのコミュニケーションが苦手で
ある意味自閉症的な部分があることを知っている
吃音もあったということを知ったのは実は本当につい最近なのだ
人を信じることが難しく
どこか距離を置いておくことで
自分を守ってきたのだった
この癖は自己防衛反応のひとつだが
長い間、私が肉体を持って生きていく上で
必要なことだったのだと思う
いつのまにか、本気でぶつかってこない限り
本気でぶつかることはしないし
適当なつきあいは、心地のよいものだった
エンパシーである私は
相手の周波数をキャッチしてしまうため
とても疲れるからだ
ところが年をとるというのは素晴らしいことだとつくづく思うが
段々、ずぶとくなってくるもので
周りのエネルギーや感情に振り回されることがなくなってきている
2020年の秋頃から急速に私の魂の根幹を揺るがす
私の人生の中で多大な影響を受ける人物と交流し始めた
この人物は見事に隠れていた私を見つけたのだった
インドに渡り、光を恩寵をうけ、アメリカ人である2人の師に出会い
そこから長い時間が流れていた
私は再び、師がほしくなっていたのだった
しかし、このような師に会うことは今後二度とないだろう
師とお別れをする時
師は私たちにこう言った
「これからは一人の師を持っていた状態から、世界があなたの師になる段階に進んだのです。見るもの、聞くこと、すべての人から、すべてのものから、あなたは神聖なるものを見つけ、それがあなたを導くでしょう」
覚醒している人が、素晴らしい師の姿を纏って現れるわけではない
覚者は、浅草寺の近くで、路上で物乞いをしているかもしれないし
通りすぎる人の中に雑踏の中にいて
普通に土いじりをしているかもしれない
子供の姿をしているかもしれない
覚醒する前と後の写真を見せてもらったことがあるが
その2つの写真は何も変わっていなかった
落ち葉ひろいをしている姿が両方の写真の中にあった
大事なことは、覚醒した人には、ものが見えるが
覚醒していないものが覚者を見つけることはできないのである
この人物は何か言葉を通して教える訳でもなく
生きざま、あり方、姿そのもので
ただ分かるというレベルで私は多くの気づきを得る
言葉としての交流以外のところで
何かが影響しあっているのだった
師は言った
「褒め言葉と、けなし言葉は同じエネルギーだ」と
そして師を慕う私達にむかって
「僕を崇めないで!僕にしがみつかないで、助けられなくなるから」と言っていた
だからいつも少年のような無邪気さを見せてくれていた
人生に慣れることなどなく、傷つき、悩み、葛藤し生きる一人の人間なんだと言わんばかりに・・・・
私は褒められることが苦手だ
言葉の影響を受けることを避けるためだが
コントロールの入らない率直な褒め言葉は
実に嬉しいものだった
人生にはいろいろな出会いが訪れる
私の課題の一つに、自分のありのままを見せたときの
相手の衝撃をコントロールすることを手放すこと、というのがある
相手の反応をそのまま受け取り、信頼し、尊重するというものだ
私達の学びの中で、正直さという項目があったが
相手を思う故に、相手にストレートな気持ち(本音)を話さないのは
不正直さの表れなのだと言われた
正直な意見や気持ちを表現すると
相手への衝撃が大きいから、それを回避するために
相手のためを思って、遠回りな言葉をつかったり
表現しなかったりすることは、調和を大事にするためとか
相手に嫌な思いをさせたくないというやつなのだが
これこそが、エネルギーの無駄使いだということだった
相手がどんな反応をするかは相手の問題であり
それを操作したり、変えたり、コントロールしたり
期待することは、相手を信頼していないどころか
相手と関わっていないのだ
自分を騙し、自分を明かさず、相手の出方をみて自分を変えるカメレオンである
誰かに質問をされて自分の意見は言わず
問題をすり替えて答えることがある
これを言ったら、こんな反応が返ってくるだろうと予測しての反応も
無意味である
率直であること
正直であることはけして調和を乱すことでもない
むしろ、正直であることから、深いコミュニケションが行われ
自分を知ることができるかもしれないし
気づきを得ることもできるかもしれない
いづれにしても、今後の世界に
日本が長い間行ってきた謙遜や、建前というのがいらなくなる時代がくるだろう
エネルギーの世界は不思議なもので
課題をクリアさせてくれる相手は極の反対を持っていることが多く
喧嘩したり、苦手意識を伴って現れる
私が隠れんぼしているから、真逆の人が現れ、その人は私の前で
いつでも本音で話し、選ばない言葉のその衝撃は半端なく
傷ついたり、逃げたくなるのだが
相手を信頼することを教えられる
これこそが純粋であるということなのだろう
私の前には青い空がどこまでも広がり
新しい世界に降り立ったように感じている
宇宙へと続く永遠の青を私は見続けている
師の声は響く・・・・
「世界のすべての中に神を見ることができたなら
それがあなたを神にするのだと・・・・」