そゆる日記

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宇宙兄弟

2012年05月14日 | エンタメ

映画版『宇宙兄弟』 やっと観に行けました。

原作は、コンプレックスだらけのムッタが

実は宇宙飛行士として必要な素養を誰より備えているってことを

リアルな訓練の描写を軸に丁寧に描いているので

「それを二時間の映画でどう表現する?」 ってのが

一番気になってたところでした。

 

結論から言えば、多少原作とは異なっても

ひとつのストーリーとして納得いくように

すごく上手に編集したなあという印象。

原作を知ってる人は「ああ、このへんはばっさりいったわけだ」

とは思うだろうけど、

原作を知ってる人も、知らない人も

楽しめる仕上がりになってると思いました。

 

一番感動したのはロケット打ち上げのシーン。

合成だよって思ってもすごい感動して涙出そうになりました。

たぶんストーリーに関係なく(関係ないのかよ)

打ち上げって感動するものなんだな。

全体にCGがCGとわかっても違和感なく

しらけた感じにならないのがありがたかったです。

 

ここからネタばれ

《キャスト》

堤真一演じる星加正。

星加さんて…、星加さんて…、どの人?

あの人のことじゃないのか?

でも、にしちゃあ堤真一って若すぎ。

JAXAにこんな人いたっけ?

 

せりかさんが麻生久美子って、

雰囲気はあってるかもだけど大人すぎでしょ。

 

この前髪はケンジだね、でも演じてるこの人誰?

候補生の中で一番重要な役どころのはずなのに

若干うすい配役?

(って私が存じ上げないだけかもだけど)

 

新井浩文さんが演じてるのは誰?

候補生の名前をいちいち覚えてないから

候補生から6人って言ったらあの人(新田)でしょ思って見てたけど

キャラが違いすぎるし。

(演じていたのはサブキャラ的な溝口大和って人でした)

 

とかとかコミック版との違和感ありながらも

見終わってみれば、

映画版のストーリーにはあってるキャストだったかな、と。

 

コミックで絶対ダウンタウン浜ちゃんがモデルでしょっていう

古谷やすしを演じてたのは濱田岳。

まさかのハマダつながり? って思ったけど

実際は一番違和感なかった。さすが演技派。

 

そして主役の二人は思ったよりハマってた。

小栗旬じゃカッコよすぎだろ~って思ったムッタだけど

ちゃんと(?)情けない雰囲気かもしてたし

線が細すぎるんじゃないかと思った岡田将生も

けっこうキリっとした感じに仕上がってた。

(って二人ともプロの俳優なんだから当たり前か)

 

《ストーリー》

上にも書いたけど、ストーリーは相当ばっさり。

コミックでは二人に相当な影響を与えてるシャロンとかブライアンとか

一切出てこないし、

ヒビトが月での遭難のトラウマに苦しむところも一切なく

簡単に「5年前の遭難から奇跡の生還を果たし」って

ナレーションで片付けられて、

(映画版なりの結論がなきゃならないので)

早々に兄弟二人で月へ行っちゃってます。

(単行本でしか読んでないから

連載がどこまで行ってるか知らないけど

たぶんまだ月へは行ってないでしょ?)

 

それでもひとつのストーリーとしてまとまっているので

「あれ、ここないのかよ」的な不満は一切感じず。

すごいです。

見てきたことだらだら書き連ねる自分は

できるものなら爪の垢でもいただきたい。

 

《仮想現実》&《スペシャルゲスト》

SFならその世界観に入りこんじゃえば

ありえねえシーンやCGとまるわかりのシーンも

素直に受け入れられるものだけど

この作品は地球上のシーンと月の上でのシーンが

交互に登場するつくりになっているだけに

リアリティがなかったら相当辛い感じになったと思う。

そこを上手に作ってくれててよかった。

 

そして打ち上げのシーンは偽物なのに感動的。

「ロケットの推進力は人の想い」 という言葉のとおり

人々の想いが集約されてる場面だからですかねえ。

そして劇中で 「ロケットの推進力は人の想い」 って言葉を

ムッタに言ってる人物はなんと本物のバズ・オルドリンですよ。

エンドロール見てびっくり。

唯一人共演してる小栗旬、うらやましいぞ。

(まさか別々に撮って合成とかじゃないよね?)

 

 

ところで、会社でY田さんに

「小栗旬と岡田将生オニほどテレビに出てますよね」って言われた。

すごいヒットしてるか、全然売れてなくてオニほど告知が必要か、

どっちでしょ~。

公開から一週間たった12日(土)に

TOHOシネマズ西新井の13日(日)の予約状況を見た。

驚いたことに各回二席くらいしか予約が入ってなかったのよ。

残念ながら後者ってことだったみたい。

(私が観た回、上映時には席は半分くらいは埋まってましたが)

 

コミック知らない人は「何で今月面?」って

タイムリーじゃない感かなあ。

コミックのファンは映画見てがっかりしたくないってのはあると思う。

あと、どうせすぐテレビでやるし、とか。

でもねえ、くどいけどストーリーはよくまとまってるし

打ち上げのシーンはでかい画面で見ると感動的だよ。

みなさん、ぜひ、劇場へ足を運んであげてください。