そゆる日記

訪問ありがとうございます!

知りたくないの

2021年04月14日 | 日々のあれこれ
思い付きの図書館で借りた本は
 
西野亮廣さんの『新・魔法のコンパス』
 
 
内容はこれから社会に出て行く
 
若い皆さんに向けた人生の指南書的な内容。
 
基本的に西野さんはすべてにおいて
 
「なんでこうなっているんだろう?」
 
「理由はこうかな?」
 
「じゃあこうしたら違う結果が得られるかな?」
 
「やってみた」という
 
仮説・検証というスタンスの方なので
 
すごく説得力があります。
 
私のような終活期の人にとっては
 
これからやってみるということではないですが
 
新しいものの見方が得られて楽しい。
 


さて、本の中に
 
「集客はネタバレから始まる」という項目がありました。
 
絵本「えんとつ町のプペル」をネット上に
 
無料で公開したことはつとに有名。
 
「絵本を買うおかあさんたちは
 
絵本を立ち読みする時間的余裕もないし
 
知らない本を買ってみる経済的余裕もないので
 
いきおい自分が子供のころ読んだ
 
内容がわかっている本を
 
自分の子供にも買い与えることになる。
 
結果絵本の売り場にはいまだに50年前の本が
 
平積みされることになる」
 
ならば内容をネット上に公開して
 
内容を知ってもらったら買ってもらえるのでは?
 
という、これも仮説と検証。
 
結果プペルは絵本としては異例の大ヒット。
 
仮説が実証されることとなりました。
 
 
というわけで、この本のなかでは
 
絵本の仮説をすべての事象に広げて
 
「ボクらはすでに知っているものにしか反応しない。
 
すでに知っているものの確認作業でしか動かない」
 
と書いています。
 
 
なるほどなあ。
 
 
実は映画「えんとつ町のプペル」で
 
音声メディアで西野さんのコメンタリーを
 
聴きました。
 
第一弾は「実はここはこの予定で」みたいな
 
製作の裏側がきけてなかな面白かったので
 
第二弾も聴いたところ
 
続編の内容のネタバレでした。
 
 
私の感想は「いや、言うなし」
 
 
初見のときにも書きましたが
 
私はネタバレも解説も好きじゃない。
 
あれ? これはこういうことかな?
 
ここはこれの伏線だったのかな?
 
って自分で発見したいし
 
「これはこういう意味ですよ」なんて
 
説明されたくない。
 
(どういう意味かは私が決めます。
 
エンタメは表現されたものがすべて。
 
読み取れない自由だってあっていいはず
 
って思っている)
 
 
そういえば第一弾も
 
これはこういう意味、こいつはこういうやつって
 
だいぶ説明していたなぁ(苦笑)
 
 
 
西野さんはご自分の考えに沿って
 
みなさんが「確認作業」できるように
 
なさっていたのでした。
 
 
そして私は「知りたくない人」
 
西野さんのいう「ボクら」の
 
仲間ではないってことがわかりました。
 
 
私は新しい物好きだからなあ。
 
見たことないものが見たいし
 
いつも新しい経験がしたいし
 
知ってるものでも
 
実物を見たら全然違った!
 
みたいな経験を求めている。
 
 
私みたいな人は、
 
世の中の大多数ではないようでした。
 
 
 
 
『新・魔法のコンパス』
 
角川文庫さんの紹介ページは → こちら