そゆる日記

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『コミュニティデザイン』

2019年11月24日 | おすすめ

先日の『しあわせの経済国際フォーラム』で

登壇された山崎亮さん、お話が面白かったので

さっそく図書館で著書を取り寄せてもらいました。

 

コミュニティデザイン

~人がつながるしくみをつくる~

 

 

「なんや鉄板で覆われて工事が始まって

『なんかできんのかなぁ』と思って見てたら図書館ができて

『なんで勝手にそんなもん作ってんの?』

『それ作るんやったらなんで話聞いてくれへんの?』

これが一般的な箱もの行政の実情。

そうではなくて地域の人に話を聞き

それに即したものを作ることで長く愛される施設ができる

(しあわせの経済フォーラムでの山崎さんのお話)」

 

そのためにどうしたら地域の意向をくみとることができるか。

たくさんの異なる意見を集約することができるのか。

それをさまざまな手法を駆使して実現して行こうというのが

コミュニティデザインということのようでした。

 

 

この本には山崎さんがかかわってきた

様々なお仕事が紹介されています。

 

来園者が発展させていく公園、

コミュニティの中心となるようなデパート、

住民・Uターン者・Iターン者が協力しあえる地域、

一時のブームに終わらせない観光開発。

ダム建設が中止になってしまった自治体や

高層ビルの建設が決まった地域で

対立する意見をもつ人たちを

誰もが納得する結末に結び付けていった例は

日本中でこんな行政がおこなわれていったら

ほんとうに幸せな国になるだろうなあと夢が持てました。

 

 

ひとつ失敗例として上げられていたのは

大阪で行われた大きなイベントで

せっかくたくさんのサポーターチームが出来上がったのに

その後の活動について大阪府、大阪市、経済界が

方針をまとめることができずにいるうちに

機運を逃してしまったことでした。

 

新しい試みに対して地方は保守的で

大都市のほうが推進力があるようなイメージがありましたが

この本で読む限り、地方には相当な危機感があり

それだけに取り組みもスピーディであるようでした。

大都市もがんばれ。



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