松の内もとっくに終わってしまった今さらながら、そういえばせっかく初日の出を見に行ったのに、そのことを書くのを忘れていたので覚書かたがた記してみる。
初日の出を見たい。
関東と違って1月1日の北海道は天気に恵まれないことが多い。
見に行くとしたらどこがいいか。
天気予報を見る前にまず浮かんだのが、シバレの町として有名な陸別町だった。
陸別はオーロラの見られるところとしても知られている。
まだ一番寒い時期ではないからオーロラは期待していなかったが、どうせ冬に出かけるなら思い切り寒い場所がいい、という単純な理由。
週間予報を見たら、道東方面は比較的初日の出が見られそうということだったので、即決。
さらに陸別には、天文台の近くにコテージ村があると知って、札幌の写真仲間wakaさんと奥さんの林檎さんを誘って行くことにした。
到着した銀河の森コテージ村は、一棟一棟に星座の名前がつけられていた。
偶然にも私たちの泊まったところは私とwakaさんの星座であるうお座だったから二度嬉しかった。
ログハウス風のコテージは新しくてきれい。
私たちが借りたのは6人用で、トイレもお風呂も洗面台も2つずつあるなど、使い勝手もいい。
着いて早々に、初日の出が一番良く見られそうな場所をロケハンしつつ、食事の買出しをする。
夕食はダンナお手製の鮭のチャンチャン焼きとうま煮。
食後にはテーブルゲームに月明かりでの撮影にと、のんびりしつつも忙しい時間を過ごす。
気がついたらテレビもつけないまま、時計の針が12時を越えて新年がやってきた。
いくらでも起きていられそうな夜だったけれど、肝心の初日の出に寝過ごしてはまずいとそれぞれに眠りについた。
朝。
冴え冴えとした空気が、きれいな初日の出を予感させている。
前夜に下見に行った場所にたどり着くと、見事に狙った方角の空が焼け始めていた。
高台の丘から町を見下ろし、その向こうに並ぶ山々とさらにその奥の雌阿寒・雄阿寒岳を眺める。
阿寒岳の右側から太陽は昇って来そうな感じだった。
もうすぐか、もうすぐかと思っているうちに少しずつ地元の人たちが集まってきて、
「あんたたち、どっから来たの。札幌?この場所は誰に聞いてきたの?」
と話しかけてくる。
確かに観光客の来るような場所ではなかったけれど、間違いなく町で一番の絶景の初日の出が見られそう。
「今日は一番じゃなかったんだ。暖かいべ?」
地元のおじさん曰く、今朝一番冷え込んだのは弟子屈のマイナス20℃で、陸別はマイナス18℃止まりだったという。
鼻毛が凍りましたからっ。風は吹いてなくても、充分シバレてましたからっ。
私のデジカメが日の出前に電池切れしたのは、寒さのせいというよりは自分のせいだけど。
ファインダーを覗かなかった分、ゆっくりと初日の出に思いを寄せることができましたけど(悔し紛れの言い訳だなんて言いません)。
日が上がってみんなが三々五々散っていく中で、立ち去り際におじさんたちに、
「陸別、いいとこだべ? また来いや」
と言われて、思わず笑顔になったけど頬がパリパリと音をたてたような気がした。
通りがかりの牧場で放し飼いの馬がいたので、牧場主さんにお断りしてから写真を撮らせてもらおうとしたら、仕事の手を休めて説明までしてくれた。
曰く、馬は商売っ気抜きの全くの趣味で、一頭を飼って放牧していたら少しずつ増えて今の数になったらしい。
このシバレの町で、真冬の夜中も外にいるという強い馬たち。
その馬たちを優しく見守る牧場主のおじさん。
「陸別に来たら、また寄んな」
という言葉をいただいて、帰ってきた。
陸別、今度は夏に行きたいな。オーロラの見えるくらい冷え込んだ時期も面白そう。
コテージも一泊ではもったいないような感じ。
もっとたくさんの友だちを誘って、みんなで遊びに行きたい。
阿寒湖や摩周湖も思ったよりも近いし、期待以上にステキな陸別のお陰で、またひとつ北海道に好きな場所ができた。
林檎さん、wakaさん、お誘いに乗ってくれてありがとう~!
初日の出を見たい。
関東と違って1月1日の北海道は天気に恵まれないことが多い。
見に行くとしたらどこがいいか。
天気予報を見る前にまず浮かんだのが、シバレの町として有名な陸別町だった。
陸別はオーロラの見られるところとしても知られている。
まだ一番寒い時期ではないからオーロラは期待していなかったが、どうせ冬に出かけるなら思い切り寒い場所がいい、という単純な理由。
週間予報を見たら、道東方面は比較的初日の出が見られそうということだったので、即決。
さらに陸別には、天文台の近くにコテージ村があると知って、札幌の写真仲間wakaさんと奥さんの林檎さんを誘って行くことにした。
到着した銀河の森コテージ村は、一棟一棟に星座の名前がつけられていた。
偶然にも私たちの泊まったところは私とwakaさんの星座であるうお座だったから二度嬉しかった。
ログハウス風のコテージは新しくてきれい。
私たちが借りたのは6人用で、トイレもお風呂も洗面台も2つずつあるなど、使い勝手もいい。
着いて早々に、初日の出が一番良く見られそうな場所をロケハンしつつ、食事の買出しをする。
夕食はダンナお手製の鮭のチャンチャン焼きとうま煮。
食後にはテーブルゲームに月明かりでの撮影にと、のんびりしつつも忙しい時間を過ごす。
気がついたらテレビもつけないまま、時計の針が12時を越えて新年がやってきた。
いくらでも起きていられそうな夜だったけれど、肝心の初日の出に寝過ごしてはまずいとそれぞれに眠りについた。
朝。
冴え冴えとした空気が、きれいな初日の出を予感させている。
前夜に下見に行った場所にたどり着くと、見事に狙った方角の空が焼け始めていた。
高台の丘から町を見下ろし、その向こうに並ぶ山々とさらにその奥の雌阿寒・雄阿寒岳を眺める。
阿寒岳の右側から太陽は昇って来そうな感じだった。
もうすぐか、もうすぐかと思っているうちに少しずつ地元の人たちが集まってきて、
「あんたたち、どっから来たの。札幌?この場所は誰に聞いてきたの?」
と話しかけてくる。
確かに観光客の来るような場所ではなかったけれど、間違いなく町で一番の絶景の初日の出が見られそう。
「今日は一番じゃなかったんだ。暖かいべ?」
地元のおじさん曰く、今朝一番冷え込んだのは弟子屈のマイナス20℃で、陸別はマイナス18℃止まりだったという。
鼻毛が凍りましたからっ。風は吹いてなくても、充分シバレてましたからっ。
私のデジカメが日の出前に電池切れしたのは、寒さのせいというよりは自分のせいだけど。
ファインダーを覗かなかった分、ゆっくりと初日の出に思いを寄せることができましたけど(悔し紛れの言い訳だなんて言いません)。
日が上がってみんなが三々五々散っていく中で、立ち去り際におじさんたちに、
「陸別、いいとこだべ? また来いや」
と言われて、思わず笑顔になったけど頬がパリパリと音をたてたような気がした。
通りがかりの牧場で放し飼いの馬がいたので、牧場主さんにお断りしてから写真を撮らせてもらおうとしたら、仕事の手を休めて説明までしてくれた。
曰く、馬は商売っ気抜きの全くの趣味で、一頭を飼って放牧していたら少しずつ増えて今の数になったらしい。
このシバレの町で、真冬の夜中も外にいるという強い馬たち。
その馬たちを優しく見守る牧場主のおじさん。
「陸別に来たら、また寄んな」
という言葉をいただいて、帰ってきた。
陸別、今度は夏に行きたいな。オーロラの見えるくらい冷え込んだ時期も面白そう。
コテージも一泊ではもったいないような感じ。
もっとたくさんの友だちを誘って、みんなで遊びに行きたい。
阿寒湖や摩周湖も思ったよりも近いし、期待以上にステキな陸別のお陰で、またひとつ北海道に好きな場所ができた。
林檎さん、wakaさん、お誘いに乗ってくれてありがとう~!