ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

丹頂な1日

2008年02月10日 | 北海道だべさ!
昨シーズンに来た時とは違う場所かとおもうくらい穏やかな夜だった美幌峠。
朝もさほど冷え込んでなく(推定氷点下10℃程度)、朝陽を待つには良かったが、残念ながら雲間からのお出まし。
山から上がった太陽は、すぐ上の雲の中へと隠れてしまった。
早めに切り上げて、途中で樹氷などを収めつつ、年末にも来た「阿寒丹頂の里」へ。
私を除く3人は、さっさとタンチョウの元へ向かったが、午後の給餌狙いのつもりでいた私は眠気に襲われてそのまま車で熟睡していた。
ふと目が覚めて、さあ行こうかと思ったところへ3人が帰ってきたので、そのままランチタイムに。
阿寒丹頂の里から国道を挟んで向かいにあるレストランで、ダチョウ肉を初体験することになった。
このレストラン、見た目は町外れにあるファミリー向け軽食喫茶のようだが、メニューは充実している。
「猪鹿鳥」定食は、猪、エゾシカ、ダチョウ肉の三種が一度に味わえる贅沢メニュー。
ただし、いくら阿寒とはいえ、鳥肉はタンチョウヅルではないので悪しからず(特別天然記念物ですから)。
ダチョウはクセがなく、刺身の食感は牛肉のユッケに、生姜焼きは豚ロースに似ていた。
腹ごしらえが済んだところで、タンチョウたちのお昼ご飯=14時のウグイ撒きを撮りに行く。
見学台には大小のカメラを構えた人たちでびっちりと埋め尽くされていた。
餌撒きが始まると、上空にはトンビ、オジロワシ、オオワシが旋回を始める。
タンチョウ、カラス、ハト、スズメたちと、猛禽類たちとの戦いがあちこちで繰り広げられる。
猛禽類たちが急降下してくるたびに、見学台にはさざ波のようなシャッター音が響く。



しばらく攻防は続き、猛禽類たちが引き上げたなと思ってカメラから顔を離してみたら、カメラマンたちの姿もまばらになっていた。
今回は2月ということで、ツルの求愛ダンスも盛んだろう、と期待していたのだが、12月の時よりもみんな静かだったのは意外だった。
タンチョウを堪能した後は、明日の朝狙う予定であるタンチョウたちの寝ぐらの場所を確認し、釧路の町へ。
温泉で温まってご飯も食べて、今夜も早めに就寝する。
明日は帰札。
現実はあっという間に戻ってくる。