ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

誤報

2009年08月23日 | 日常雑記
「また痛ましい事件が起きちゃったね」
朝、穂和が私に教えてくれた。

「生後28日の長女が夜(と言っても21時ごろ。真夜中ではない)泣き止まないことに腹を立てた30歳の母親が、頭を殴って放置し、翌朝けいれんしているのを見つけて病院に搬送したが、長女は頭蓋骨骨折などにより重体」
というニュース。

「赤ちゃんは泣くのが仕事なんだから」
「専業主婦だったら赤ちゃんのお世話をするのがお仕事のくせに、何やってるんだ」
と穂和。
確かに、考えられない、信じられない話ではある。

でも。
母親がイラ立つ気持ちもわからなくはない。
出産の疲れも癒えないまま突入する赤ちゃんとの毎日。
心が不安定になり「産後うつ病」にかかってしまう人も少なくない。
体力のある人や細切れ睡眠に慣れている人だって、自分の意思とペースで動いたり起きたりするのと、第三者の都合で動かされたり起こされたりするのとでは疲れ方が違う。
身体の疲れは心の疲れとなりストレスにもなり、解消されるヒマもなく積もっていく。
そしてそれが爆発する時、矛先は弱いものに向けられてしまう。

だからこそ周りのフォローが大切なのだ。
普通のお仕事なら休日もあれば睡眠時間もある。
けれどこの時期の「母親の仕事」は24時間休み無し、と言っても過言ではない。
どこかで誰かが代わりを買って出て、ガス抜きをさせてあげたり、手を抜けるところは手を抜いて、そのことを周囲が多目に見てあげたりすること。

幸いにも私は夫を始めとした周囲の環境にはこの上なく恵まれている。
そのお陰で娘との関わりを心から楽しめている。
どんなに頑張ったって、自分ひとりにできることには限界がある。
母親・主婦としての仕事がいくら完璧でも、赤ちゃんとの今しかない時間を楽しめなかったら意味がない。

……などなどなど、穂和への感謝の気持ちとともに日記に書こうと考えていたの、だが。

ニュースソースにリンクをしようとネット上を探したが、見つからない。
非常に酷似した内容の今日付けのニュースはたくさん出てくるのだけれど、それは加害者が「父親」になっている。
いろいろと探し回った結果、他の部分がほぼ合致するため、穂和の教えてくれたニュースは「父親が暴行を加え母親が病院へ連れて行った」の誤りだという結論に達した。

加害者が父親じゃ、状況が全く変わってしまうじゃんか。
加害者が父親の場合、同情の余地は一切無し(特殊な事情がある場合を除く)。
以前に私の友人が日記に書いていた言葉の受け売りになってしまうけれど、

「そ ん な ヤ ツ は 去 勢 し ろ」。