社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

ビデオ流出とマスコミ

2010-11-06 00:08:24 | Weblog

 YouTubeに尖閣の事件のビデオが漏れた。世界中の方が視聴できる。海上保安庁の職員が漏らした公算が大である。日本政府がビデオ公開の機会を逸したことへのレジスタンスと考えられる。

この件でマスコミは大痛手である。トクダネを抜けなかった。年配のマスコミ関係者に話を聞くと「トクダネなど現在のマスコミは、ヌク気はない。政府の『大本営発表』を鵜呑みするだけの情けない連中が上層部をしめているから」と嘆いておられた。YouTubeに流出したことはテレビ業界の面子を大きく潰したこととなる。テレビはネットに及ばないと言うことが一つ立証されたわけだ。

機密漏えいを盛んにテレビは問題にしているが、これは両刃の性格がある。先日警察の警備情報が漏れたことと少し性格が異なる。海上保安庁の現場はこのビデオが流出したことに溜飲が下がったのではないだろうか。政府民主党の「現場」無視に対してあからさまな抵抗である。海上保安庁の「現場」はビデオでも分かるように体を(命を)張って業務を推進しているのだ。安全な所でイスに座っているのではない。彼らの士気が下がることしか現政権は行っていない。不審船の攻撃事件の時扇元大臣は「現場の命にかかわる」と言うような意味のことを大声で叫んでおられた。今の政権はこの体を(命を)張って業務を推進している現場の職員の心意気を踏みにじっている。

しかし情報漏えいは如何ともし難い事実である。漏洩した職員は処罰されるであろう。しかし、このような功労者のために本来は「天下り」があるべきだ。何も功績がない人間(入庁時の試験の成績だけ)の天下りが目立つが、功績あるが表立って賞賛できない方への対策はあってしかるべきだ。 
 左翼の論説委員など、「今後が問題である・・・・・・」等と言う寝言をいっているようだ。今後は、中国政府は太平洋の西半分が中国の領海だとする基本方針にそって粛々と行動していくだけだ。分からないふりをして騒ぐのはマスコミだけである。中国はすでに「ハワイはアメリカでよい・・・・・・・・」とアメリカ海軍太平洋司令官にそのように打診している。時々まともなコメンテータから発言があるが番組が異なると同じ局の報道番組でもすっ呆けている。

コメント
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