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ロシアにケンカを売ったISIS

2014-10-16 00:02:29 | 外交と防衛

 「イスラム国」野戦司令官タルハン・バチラシヴィリ氏、通り名オマル・アル=シシャニ氏が、ロシア侵略を宣言した。その父親の言葉をブルームバーグが伝えた。
 父バチラシヴィリが記者らに語ったところでは、息子が先日電話してきて言うことには「心配するな、父。私は家に帰りロシア人に目にもの見せてやる」。アル=シシャニ氏はイスラム主義者1000人を引き連れて「モスクワに復讐する」と宣言している。
「イスラム国」は既にイラク軍を敗走せしめており、次の目標はロシアであるという。
「イスラム国」は先にネット上に動画を公開し、戦争を始めると宣言した。映像ではテロリストらが旧式のソビエト製戦闘機の傍に立っている。
シリアのラッカ空軍基地で接収したものだという。テロリストの一人がロシア大統領に対し、チェチェンおよびカフカスを解放し、そこにイスラムのカリフ制国家を建設する意図を述べた。
「(中略)」
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_11/278504818/

 ISISはバカの集団か?欧米や中東各国の軍隊と対峙している最中、ロシアに宣戦布告とは勢いだけのバカではないか。

 ムスリムに対し世界中が懐疑的な中この狂信者のためにムスリムが笑い者になっていることさえ気付かないのであろう。

 プーチン大統領は欧米のように甘くない。ロシア軍はチェチェンでムスリムに痛い目を見てきている。住民もろとも粉砕する、つまりゲリラ戦が機能しないと言う事だ。

 「ゲリラの協力者」とでもの理由でISISの周りの住民もろとも惨殺する。どこかの平和ボケの方々が言う「女子供も・・・」など意に返さない。ゲリラに女子供もいる、そして攻撃してくる。「戦場では疑わしくは殺せ」であり、そうしなければ自分が死ぬ。個人の心情で情けをかけると回りの味方も死ぬ。そんな甘い考えが通用しないのが戦場である。

 ロシア軍はチェチェン紛争で嫌と言うほどそのことを経験してきた。この判断はISISにとって最悪である。本来ならば反ISISの分離を図らねばならいのにロシアまで「敵」としてしまった。戦略も戦術も何もない。「イーシャ・アラー」と叫べば神が導いてくれるとでも思っているようだ。

 ロシア軍はチェチェンでゲリラ戦を経験している。その最中大統領に就任したのが元CBP(旧KGB)長官だったプーチンである。そして沖縄サミットで柔道の練習で中学生に投げられる(投げを教える)パフォーマンスで先ず日本をいや日本人の心をそれまでのロシア≠旧ソ連と植えつけた。そのプーチンに、軍事的にも強大なロシアに、米国、EU、北欧、トルコ、サウジ、クェート、UAE、イラク、シリア、イランまで敵対しておきながらケンカを売るとは、何も考えていないようだ。単なる狂信者の集団のようだ。

 ゲリラ戦の経験が豊富で、国際世論を欧米各国ほど気にしないロシアが、軍事行動を開始すれば、ISISとその消極的協力者は悲惨な現実が待っている。世界各国は当然ロシアの悲惨さを非難するが、本音はありがたいと感じている。そのため形だけの非難となる。

 ましてもう直ぐ「冬」である。ガスのパイプラインを閉められたら困るのは仏独などのEU諸国である。ウクライナは特に困る、この冬の凍死数やEU諸国への移民が問題となるであろう。そこまでの予測はEUにできてもISISの連中にはできないようだ。素人以下の連中である。ただ銃器を持つ狂信者の集まりと言うことか?

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1 コメント

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Unknown (雪まつり)
2014-10-16 17:51:35
狂信者ほど恐ろしいものはないですね。ましてや、銃や兵器なんて…。イスラム国、奴隷制復活とかニュースになっていましたが、バカに賛同するバカが大勢いるのには驚きます。
仰るとおり、ロシアならなんとかしてくれそう!冬にロシアにケンカ売るなんてやっぱりバカ?ロシア軍、めちゃめちゃ寒さに強そうなのに。同じならず者でも中国なんかは、言うことだけは威勢がよくても逃げ出しそうですし。
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