中国の新・国防白書 2020年までに尖閣奪取行動起こすと示唆か
中国政府が5月26日に『国防白書』を発表した。
1998年以降ほぼ2年おきに内容を更新し、今回が9回目となる。その内容が極めて好戦的だったことが専門家を驚かせている。ジャーナリスト・相馬勝氏が解説する。
「過去8回の白書にはなかった『戦闘を準備する』といった直接的な表現があり、米国や日本を名指しで批判しているのも異例です。
〈国家安全形勢〉と題した第1章では、『米国がアジア太平洋地域において軍事プレゼンスを強化している』『日本が軍事安保政策を大幅に変えて国家発展を図っている』といった主旨の記述があり、日米同盟を警戒していることが読み取れます」
白書では中国人民解放軍の在り方についても方針転換を打ち出した。〈従来の陸軍重視、海軍軽視の伝統的な思考を突破〉と記し、海軍を重視しながら統合作戦能力を向上させることを掲げたのである。
習近平・国家主席は〈海軍は近海防衛型から遠洋護衛を含む複合型に、空軍は領空防護型から攻防兼務型へ転換する〉という文言を入れ込んで、アジア太平洋地域への積極的進出の狙いを隠さなかった。
この白書を受け、南シナ海での活動がより活発になると見られる。中国政府はフィリピンなどが領有権を主張する岩礁を埋め立てて滑走路の建設を進めている。
中国国防省の楊宇軍・報道官は白書発表に合わせた会見で埋め立てについて「中国内地の建設工事と何ら変わりはない。自分の家の庭に新しい小屋を造るようなものだ」「米軍が(岩礁に)近づいて偵察活動をすれば、中国軍はすぐに合法的かつ専業的(軍事的)に対応する」と述べ、軍事的衝突も辞さない構えを見せた。
中国は尖閣諸島にも再び触手を伸ばすのか。相馬氏はこう見る。
「白書では尖閣について、日米同盟強化への懸念を示す文脈の中で『海上に存在する個別の隣国』が『強い軍事力を行使して中国の島嶼を不法に占拠している』と述べています。日本を名指しこそしていませんが、尖閣への野心を隠しませんでした。
南シナ海の領土・領海問題が片付けば、次は尖閣問題の軍事的な解決に乗り出す可能性があるということです。中国政府は2020年までに中国と台湾の統合を目標としていますが、それ以前にも“尖閣奪取”のために何らかの形で行動を起こすと考えるべきです」
習主席は自民党の二階俊博・総務会長が率いた3000人訪中団を笑顔で迎えたが、「友好ムード」の裏には今も覇権主義が隠れている。
[週刊ポスト 2015.6.12号]
http://www.news-postseven.com/archives/20150606_326492.html
遂に南シナ海への侵略の意図を隠さないで白書に堂々と記載してきたか?これは東京オリンピック辞退と言うことか?当然属国も追従するであろう。
しかし海軍は軍艦を作ればそれで「海軍」とは、なかなかいかない。リムパックに招待され、エリート海軍のハズが船酔いで機能しない現状から、どれだけレベルアップできるか?コンピュータ・ソフトのように簡単にコピーは出来ないぞ。艦船の操舵やまして艦隊の陣形等は。
日本のマスコミは先ず報じない、日中記者交換協定の縛りがあるだけでなく、中国の支援者が多数存在しているためである。
何度もこのblogに載せているが、中国の小学校の教材の地図である。最終的な中国の目標でもある。
これで、「中国と仲良く」、中国の工作員か?中国の尖閣もしくは南シナ海での暴発は中国の国内事情と鑑み意外に早いかもしれない。暴発失敗そして内乱である。
最近中国が「中国は外国を侵略したことがない」等と寝言を言っているが、共産党国家の特徴である。内モンゴルは?東トルキスタン(新疆ウィグル)は?チベットは?トンパ文字を有する雲南省は完全に中華文明とは異なるぞ!負けたベトナム侵攻は中国では「懲罰」であり戦争ではない。同様にコテンパンに負けた黒龍江での旧ソ連との戦闘は触れようともしない。
「共産主義国家は如何に厚顔に理不尽な自説を貫くか」と言う事例は、旧ソ連、旧東ドイツ、北朝鮮、そして中華人民共和国のこれまでの言動をみればよく理解できる。
2020年まで中国が分裂していないことを願う(皮肉である)。