ピーク・ディストリクトの小さな町、ウェイリー・ブリッジ Waley Bridge に来てみました。昨日の続きです。
長い運河の終着点がある町なのですが、別に産業が昔発展していた...というような名残りも見えないさびれてはいませんがあまり見るところもなさそうな控えめな規模の町と見受けました。
町の案内地図でみつけた、丘の上の大きな貯水池、トッドブルック・レザボア Toddbrook Reservor (レザボアは日本語でダムといいますね)に行ってみることにしました。
私たちは水のある風景が大好きなものですから。
(英語でダム dam と言えば、貯水池の水をせき止める巨大な堤防堰のことです)
丘を登る坂道を上がる途中で入り口を見つけた、広いメモリアル・パーク Memorial Park によって、大通りのコンビニエンスストアで買ったサンドウィッチを食べました。(その公園を通っても貯水池の予定していた側とは反対側に出られるということを、ちゃんと案内図で確認してから入りました)
気温が30℃前後まで上がった真夏日でした。
と言っても、蒸し暑くはなく汗が出るほどではありません。空気が乾いて日差しがジリジリと肌に痛い晴天の午後でした。
サンドウィッチのお弁当は夫婦わかれて食べました!
日が照っている時はどんなことがあっても直射日光に当たり、紫外線を肌で吸収せずにはおられない悲しいサガの英国人の夫は日向のベンチで、私は乾いた草の上に腰を下ろして気持ちの良い木陰でそれぞれお昼を食べました。
遠くに見えているこれが戦没者慰霊塔 War Memorial です。
戦死した地元の兵士の霊を祀る十字架のあるこの小高い丘のまわりに、市民の憩いの広大なメモリアル・パーク(慰霊公園)を作ったみたいですね。
遠回りをしましたが、貯水池を再びめざして、慰霊塔の前の坂道を林道に向かって少し歩きました。
急な上り坂でしたが木が茂る日かげの道はらくちんでした。右手に貯水池の高いダム dam =「堰」が木の間隠れに見えてきたのですが...
ガーン...
ダムのてっぺんについたら、工事中でした!
見渡す限りさきまで、みっともない仮囲いがめぐらされ、水面を見ることができません。
上の写真の左側がダムのてっぺん、砂色の小道が、慰霊塔のある広場に降りる急な坂の林道です。
ふだんはダムの上は遊歩道になっていてこっちからあっちへ水面を見下ろしながら行き来できるはずになっているらしいのですが、話が違います!
あっちにまわれば水面が見えるかもしれないと、期待をかけてまた、林道を下りて慰霊塔とお弁当を食べた草地を横切って、グネグネと草地や林道をめぐる小道をたどって...
パッと視界が開けた、メモリアル・パークの入り口あたりにある、ダムの外側に出ました。
本来は児童遊園エリアらしく、バラバラになった遊具が工事の資材なんかといっしょに放置されていて、寂莫感ひとしお。
ここも金網で囲われていました。(金網のすき間越しに撮りました)
メモリアル・パークをでて、貯水池に続く住宅街の中を抜ける坂道を少し上がると、丘のてっぺんに出ました。道路の脇に、貯水池とは(たぶん)何も関係もない、木々に囲まれた静かな池がありました。
ベンチに座ってお弁当のあまりの(サンドウィッチとデザートと飲み物のセット販売でした)フルーツサラダを食べながら池をながめました。
案内看板によるとガマの生息地だとかで、興奮しましたが残念、待っていてもガマは現れませんでした。
池の端はもうダムのすぐ前なのですが、てっぺんが道路と同じ高さらしいダムは工事の板囲いで覆われていて、全然見えません!
ちょっと歩くと、やっとダムと水面が見えました。
カンカン照りで水位が下がっていて見栄えの悪いことこの上なし。
まあ、決壊しかかったダムの大修理をするのには都合がいいのかもしれません。そういえば、ボロボロの古いダムが話題になったニュースを去年あたり見たおぼえがあります。
ピーク・ディストリクトあたりには貯水池やら水力発電所やらがけっこうたくさんあるものですからここのこととは思わなかったんだと思います...忘れていました。
ふだんは水べりのすぐそばをぐる~っと歩ける遊歩道が巡らせてあるようです。
でも今回は、一般に開放されていて道から下りられるのはこの工事スポットから、別の工事スポットまでの200メートルぐらいの短い距離だけ。
ダムのついでに、護岸工事でもやっているのかもしれません。
胃袋のような先細りのこの貯水池は、ずいぶん先で河(食道の部分)と合流しています。
一番水位が高く広く水が張っているのがここら辺かな?木々の切れ間に上の道路から写真を撮りました。
がっかり~なカラカラ貯水池、水面が見えたのはほんのちょっとでした。
どっちにしてもぐるっと一周するには遠すぎますし、(貯水池のおしまいの河に都合よく橋が架かっているかもわかりません)一周しても例のメモリアル・パークの上の部分にたどり着くまでかなり長いことみっともない金属製の仮囲い沿いに歩かなくてはならないみたいでしたし...
もと来た道を引き返しました。町の大通りに出て、街をほんの少し見物しました。
写真がもう少しあるので、ウェイリー・ブリッジ、明日に続きます。
(昨日も載せた写真です☟)
帰りの電車を待つプラットフォームにかかっていた美しい金属製の景勝イラスト看板の貯水池。
toddbrook チョロチョロ小川みたいで
たのしいですね 名前の付け方が
そう言えば 日本でも 白鹿という 神戸に酒蔵がありますね
長いことコメントご無沙汰していました。実はスペインに来ているのです。例によって息子のいるバルセロナですが。
投稿した記事は自宅を出る前に予約投稿しました。5日分の投稿記事が時事を反映していない(首相選びの進行や暑さ)のはそのためです
帰国後に少し記事に反映するつもりです。
そうそう、白鹿って銘柄の日本酒、ありました!イングランドでも日本でも白いシカは神話や伝説では神様のお使いなんですよね。
アルビーノの白いシカもいるようですが。
了解