民主党代表野田氏に。
ゴミ比べにしか見えなかった代表選。そのゴミの中から選ばれた野田氏は「財務省のポチ」で、対抗馬だった海江田氏が「経産省のポチ」ではこの国は救われない。
5人の候補の誰一人として、今最も深刻な被害をもたらしている「原発事故」を教訓に「脱原発」を主張しようとしなかった。
それどころか、財務省のパシリとなって、「復興増税」を言うような野田を圧倒的票数で選ぶとは・・・。
選挙前、マスコミ評価の高かったのは前原氏だった。「国民的人気が高い」と、盛んに言われたけど、私は耳を疑った。「前原のどこをどう見てそんな風に思えるのか」と。
ただ名前が知られているだけ、それもろくでもないことで。
野党時代の代表だった時の「にせメール事件」。その責任を全て永田議員に押し付けて、彼はとうとう自殺に追い込まれてしまった。
与党になってからは国交大臣、外務大臣と脚光を浴びるポストに就いたが、「八ツ場ダム」は中止と、花火を上げたまま、中止に向けたプロセスは示さないまま。あれ以降どうなったのか。
尖閣諸島海域で中国漁船を拘束、船長逮捕を指示したものの、中国側の猛反発にあって、腰砕けになり、後始末をしたのは当時の仙石官房長官ではなかったか。
能面のような美男子で、それがいいと思う人がいるのか。
前原が代表に選ばれていたら、とんでもないことを言ったりやったりして、超短命政権で終わってしまっただろうけど。
ちょうど自民党時代の安倍晋三首相のように。安倍も「国民の人気が高い、高い」と言われていた。何の実績もないのに。
こうしてみると、「国民の人気が高い」というのは、単にお騒がせで名前が覚えられたというだけの「マスコミ製造人気」なのだろう。
カダフィ政権崩壊へ。
反カダフィ側が首都を制圧。カダフィ大佐は行方知れず。
以前、私はカダフィ政権が、民主化を要求する人々に直ちに銃で応戦したのを見て、反体制側に道理ありと思ったのだが、事はそう単純なものではないらしい。
石油資源や鉱物資源に恵まれたアラブやアフリカの国々に対しては、欧米諸国がハゲタカのように襲いかかり、欧米の傀儡政権が民衆を抑圧して独裁体制を敷いてきた歴史がある。
その抑圧への反撃がチュニジアであり、エジプトであった。
しかしリビアだけは様相を異にしている。カダフィは石油資源に対する欧米の侵略を拒否してきた。
カダフィ政権を打倒しようとしている勢力には欧米が加勢していて、特にフランスが熱心でNATO軍まで出動しているということは、リビアの民衆の蜂起というのとはちょっと違うという気がする。
こうしたリビアへの複眼的見方を示唆してくれたのは、アメリカ在住の藤永茂氏のブログだ。http://huzi.blog.ocn.ne.jp/darkness/(私の闇の奥)。
20世紀までは欧米によるアジア・アフリカ・アメリカ大陸先住民への長い長い征服と支配の歴史だった。