イスラエルのガザ爆撃を支持するオバマ。
日本と中東は遠い。それでも1のこと(ハマスによるロケット弾発射)に100倍にして返すようなイスラエルによるガザ攻撃の非道さに対して、日本のメディアもようやく取り上げるようになった。
古館一郎の「報道ステーション」、普段私はこの番組はめったに見ないのだが、たまたまチャンネルを合わせたら、イスラエルの攻撃のひどさを報道していた。
それがアメリカ以外の世界の認識だ。そのことをオバマ大統領が知らぬはずはない。
それでも彼は国務省での演説で「米国はイスラエルの安全を守るために全力を尽くす。イスラエルが自国を防衛する権利を常に支持する。ハマスは多年にわたり、何千発ものロケット弾を罪のないイスラエル市民に向け打ち込んできた。民主主義と国際社会はそのような脅威を容認できない」と表明した。
この演説はイスラエルとハマス(パレスチナ)の部分を入れ替えるべきものだ。
アメリカの経済、政治、文化、芸術、あらゆる分野で主導権を持っているのはユダヤ人であり、ユダヤ人社会だと言われている。
もしオバマ大統領がイスラエルを批判すれば、彼は何もしないうちに暗殺されてしまうだろうというウェブの記事も見た。
チェ・ゲバラは「祖国か死か」と言ったが、オバマは「イスラエル批判か暗殺か」という選択の上に立っているというわけだ。
それでもイスラエル支持表明は苦しい。全く間違っているのだから。世界はその間違いを知っているだけに。
ユダヤ人はナチスドイツによって「ホロコースト」に遭わされた民族だ。そのユダヤ人が、今パレチスナ人に同じことをしている。
例えば、原爆の惨禍にあわされた日本が原爆を持ち、それを他国に落として同じ苦しみをを与えるようなものだ。
このことに対して、イスラエル国民は、あるいは世界各国に散らばっているユダヤ人たちはどう思っているのだろうか。
イスラエル国内では情報統制がされているということだけど、今の時代、インターネットもある、衛星放送でアラブ諸国の放送も見れるんじゃないでしょうか。
それでも「自衛のために他国の人間を殺すのはやむを得ない。神に選ばれた我々には許される」と思うのだろうか。
およそ21世紀向きじゃない民族だ。紀元前民族とでもいうか・・・。
アメリカに滅ぼされる日本。
CS放送朝日ニュースターに「愛川欽也のパックインジャーナル」という番組がある。
ゲストを呼んで、愛川氏の司会で、政治・社会・経済について議論する番組だが、ここで、日本がアメリカの国債を買うのに、自国の円で買うのではなく、相手のドルで買っているという話をしていた。
愛川さんは「僕はそんなの知らなかった」と言っていたが、私も知らなかったし、普通の、つまり特に経済に通じていない日本国民は知らないと思う。
ドル安で、この債権の価値はどんどん目減りしている。日本国民の財産はどんどんアメリカに奪われているわけだ。
ドル建てでアメリカの債権を購入してるのは日本と中国ぐらいで、借りる側が貸すほうより威張っている、江戸時代の大名と商人のような関係だ。
こんな卑屈な関係になっているのは日本の製品をアメリカに買ってもらいたい大手の自動車産業や電機製造業の意向からである。
そうして大もうけしたアメリカ頼みの輸出企業は、それを日本国民に還元することなく、まっさきに「派遣切り」に走る企業でもある。
「売国奴」「国賊」という言葉は、こうした企業のためにある言葉であって、天皇制反対とか靖国神社反対とか自衛隊反対、安保反対とか言う人達に投げつける言葉ではない。
経済危機に陥っているアメリカは便利なパシリの日本に益々金を出せと言ってくる可能性がある。
今やDVの加害者と被害者のような関係の日本とアメリカ。
日本が言うことをきかないとどうなるか、中国や北朝鮮の脅威ばかりを言うけれど、軍事力で脅してくるのはアメリカじゃないでしょうか。
そのために日本中に米軍基地網がはりめぐらされている。