高度成長期の住宅団地が廃墟化(羽鳥モーニングショー)
千葉茂原団地を取り上げていた。近くに天然ガスの工場があり、関連する製造業が盛んだった。労働者が集まり、当然住まいが必要になる。とにかく安上がりに建てられるという形で作られた。しかし「重厚長大」の工場は衰退し、日本の製造業はIT企業などに移っていき、団地は老朽化し、どこへも行く当てのない老人や低所得層の住まいになっていった。茂原市は住人がいる間は公共インフラは止めないが、積極的に修理などはしない。新規募集はしていないので若い働き盛りの人はいなくて、周囲は例えば草刈りなども行き届かないし、街燈なども切れたまま。空き部屋には不審者が入り込み治安も悪化。「負のスパイラル」に入っている状態が報道されていた。
長野市も人口増の時代に開発した山腹の団地が廃墟化している。住民がいる限り、電気、水道等のインフラは止めていないが、麓から見上げると灯りが徐々に減っている。平地にある団地は需要があって、最近は中国など外国に出自がある人たちの住まいになっている。スーパーなどに行くと外国語を話すお客もよく見かける。満州侵略の歴史がある日本は「中国残留孤児」にされた人たちの帰国は積極的に受け入れ、特に長野県からは大勢の人が大陸に渡ったので、その人たちの親族も暮らしやすい日本に引き寄せられている。また製造工場などは人手不足の折、働き手として受け入れていて、こうした団地はこうした人達の住まいになっている。「国際化」などといわなくてもそうなっていくのである。言葉の点で言えば英語より中国語や朝鮮語の方が実用的である。店のポップにもハングルや漢字が目につくようになってきた。
山腹の団地に大勢が暮らしていた時代に植えられた桜が春になるときれいで麓から見ると美しい。それこそ外国人が喜ぶ「日本の風景」だ。また私の地元は今は桃の名産地で桜の次には桃の花がきれいに咲く。近所の人が農作業をしていたら身体の大きい外国人が道を尋ねてきたという。こういう時日本人は「言葉しゃべれないから」と逃げてしまうが、ブロークンな英語でいいのだ。ヨーロッパの人たちは英語が元の言語が多いから通じる。犯罪が増えたりするのは困るが、観光で来るのは歓迎したい。冬季五輪をやった地域なのだから。白馬・野沢温泉、志賀高原はパウダースノーを発見されてしまった?これは欧米にはない雪質である。そのうえ温泉があるのだからこれは天国だ。