木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

外国人にとって地方の日本は天国

2025年03月07日 | Weblog

高度成長期の住宅団地が廃墟化(羽鳥モーニングショー)
千葉茂原団地を取り上げていた。近くに天然ガスの工場があり、関連する製造業が盛んだった。労働者が集まり、当然住まいが必要になる。とにかく安上がりに建てられるという形で作られた。しかし「重厚長大」の工場は衰退し、日本の製造業はIT企業などに移っていき、団地は老朽化し、どこへも行く当てのない老人や低所得層の住まいになっていった。茂原市は住人がいる間は公共インフラは止めないが、積極的に修理などはしない。新規募集はしていないので若い働き盛りの人はいなくて、周囲は例えば草刈りなども行き届かないし、街燈なども切れたまま。空き部屋には不審者が入り込み治安も悪化。「負のスパイラル」に入っている状態が報道されていた。
長野市も人口増の時代に開発した山腹の団地が廃墟化している。住民がいる限り、電気、水道等のインフラは止めていないが、麓から見上げると灯りが徐々に減っている。平地にある団地は需要があって、最近は中国など外国に出自がある人たちの住まいになっている。スーパーなどに行くと外国語を話すお客もよく見かける。満州侵略の歴史がある日本は「中国残留孤児」にされた人たちの帰国は積極的に受け入れ、特に長野県からは大勢の人が大陸に渡ったので、その人たちの親族も暮らしやすい日本に引き寄せられている。また製造工場などは人手不足の折、働き手として受け入れていて、こうした団地はこうした人達の住まいになっている。「国際化」などといわなくてもそうなっていくのである。言葉の点で言えば英語より中国語や朝鮮語の方が実用的である。店のポップにもハングルや漢字が目につくようになってきた。
山腹の団地に大勢が暮らしていた時代に植えられた桜が春になるときれいで麓から見ると美しい。それこそ外国人が喜ぶ「日本の風景」だ。また私の地元は今は桃の名産地で桜の次には桃の花がきれいに咲く。近所の人が農作業をしていたら身体の大きい外国人が道を尋ねてきたという。こういう時日本人は「言葉しゃべれないから」と逃げてしまうが、ブロークンな英語でいいのだ。ヨーロッパの人たちは英語が元の言語が多いから通じる。犯罪が増えたりするのは困るが、観光で来るのは歓迎したい。冬季五輪をやった地域なのだから。白馬・野沢温泉、志賀高原はパウダースノーを発見されてしまった?これは欧米にはない雪質である。そのうえ温泉があるのだからこれは天国だ。

 

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村の郵便ポスト撤去

2025年03月05日 | Weblog

長年親しんだ村の何でも屋の郵便ポストが撤去された。
車時代になり、コンビニも近くにできて「村の店」はだいぶ前に商売をやめていたが、郵便ポストだけは残っていた。それも郵便を利用する人が減って集配の手間もばかにならないのでこうしたことになったよう。
私もメールや電話で用を足すことが多くなっていた。ローソンが郵便局と提携していてそこにポストがある。

信越放送で岡本太郎氏の特集をやっていた。野沢温泉の「湯」のロゴは岡本氏のものだ。親しい人が頼み実現したと言っていた。それもあってよく当地を訪れていたという。
私も野沢温泉は好きだ。現職の頃、親しい仲間と訪れた。温泉とスキー。私は長野の出身のくせにスキーに行くことはなかったのだが、ここである程度滑れるようになった。今はそんな元気はない。近くのスポーツクラブで泳ぐ程度。今は寒いので行く気がしない。

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通りに配慮しないわが村

2025年03月04日 | Weblog

3月に入ってからの方が寒い。今日も外へ出る気がしなかった。
それでも空き瓶を集積場に持っていった。足元に気を付けながら。つくづくわが村は通りに気を配っていないなあと感じた。昔に比べればみな立派な家に住んでいる。今度は通りに面した景観に気を配ってと言いたい。我が家は母が庭づくりに熱心で安物のブロック塀を「汚らしい」と言っていた。そこでマサキの生垣にしていた。生垣も生き物だから勢いが無くなってきたので植え替えた。その際少し引っ込めて植えた。車時代だし、大雪が降ったときに雪の置き場所にいいだろうとそうした。ところが向かいの家の主が雪を早く溶かそうとしたのだろう「融雪剤」をまいたらしくそこの部分だけ枯れてしまった。ハナミズキも枯れてしまった。気の強い人なら喧嘩するところだが私はだまっていた。仕方ない。植えた母はもういない。私も高齢者、又植えてもまた忘れて撒くかもしれない。相手のことは子供時代から知っている。賢いとはいえない。それでも立派な家を建て、家族も持っている。みなやがてはこの世から消えていくのだ。喧嘩しても仕方ない。
世の中は賢くない人であふれている。「令和の米騒動」。隣近所の人は賢くなくても仕方ないが、政治家や役人は普通より賢い人になってほしいが、政治家、特に自民党は賢くなくて欲だけ深い者がなっている。それを選ぶのも国民だ。テレビが進出した時「一億総白痴化」と喝破した評論家がいたが、日本国民は一向に賢くなっていない。

作家の曽野綾子さん死去。93歳。
有吉佐和子さんと並び称されたいわゆる「女流作家」。カトリック信者で意地悪なことを言う人という印象がある。
子供時代両親が不和でそれが影響したらしい。作品はいくつか読んでいる。
「沖縄の集団自決」に軍の命令は無かったという論陣を張った一人。軍の幹部が直接来て命令をしたわけではなかったかもしれないが、当時軍の命令は絶対で、村の幹部は命令に背くことを何より恐れていた。今でもそう。責任を負いたくない。作家ならばそういうときの心理を察するはずだが、彼女は意地悪なのでそうはしなかったと私など思ってしまう。

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「日本の一番長い日」。岡本喜八の傑作映画

2025年03月03日 | Weblog

朝起きたら雪だった。温度はさして低くない。外へ出る気がしなかった。
岩手で山火事。専門家によると針葉樹の造林なので油分が多い。従ってなかなか消えない。

ゼレンスキー大統領とトランプ大統領が直接対面。視聴者からゼレンスキー氏はなぜいつもラフな格好をしているのかという疑問。ゼレンスキー氏は戦争が終結したらスーツを着ると言っているらしい。小柄なゼレンスキー氏はスーツを着ると大柄なトランプ氏に対して見劣りすると思っているのだろう。確かにスーツは似合わない。みながスーツを着なくてはいけないということはない。

『日本の一番長い日』を見る。岡本喜八監督の戦争もの。
日本の勝利を信じていたかどうかはわからないが、軍人、それも上へ行くほど建前で行動しがち。「日本が負けたら自決する覚悟」だった陸軍の将校。確かに戦争に負けたら生きる場所はない。とにかく「天皇のために戦う軍隊」であって国民のための軍隊ではない。
昭和天皇の玉音放送の録音盤を宮中の役人から奪おうとする陸軍の抗戦派。宮内庁を探すも見つからない。録音盤を預かった職員は何気ない神棚かなんかの奥に入れる。抗戦派は見つけることができない。録音盤は抗戦派に奪われず国民は「玉音放送」を聞いたのである。
軍部では太平洋戦争末期、アメリカ軍に制空・制海権を奪われてからは「敗戦の時期」をうかがっていたのだが、この時もメンツにこだわり、原爆の投下を招いてしまったのである。メンツにこだわることの悲惨を描いた岡本監督の傑作映画。

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本を読むことはやはり大事

2025年03月02日 | Weblog

「サンデーモーニング」、「サンデープロジェクト」を見る。
受験、就職シーズンだ。学生の就職状況は空前の売り手市場だという。少子化の影響だが、新卒、それも有名大学にこだわるからこうなる。入社してもらってから社員として鍛えるという発想がもうすこしあってもいいのではないか。
「関口宏のこれからどうする」も見る。SNSの功罪。SNSの言うことをそのまま信じる人が多いという。比較するものを持っていないせいだ。比較するためにはやはり本や新聞を読まなくてはならない。やはり学校教育は大事なのだ。語学教育もそうだ。会話、会話というが、例えば英語も読んだり書いたりできなければ役に立たない。書く方は英語圏の人も苦戦するらしいが、読めれば辞書をひくことができる。スマホを見れば綴りはわかる。

前期芥川賞を引き続き読んでいる。「ゲーテはすべてをいった」にとりかかるが、こちらもゲーテをよく知らないと何の興もわかない。私も名前だけは知っているがちゃんと読んだことはない。芥川賞はますます一般の読者から離れていくようだ。小説というか文学作品が人々の関心の中心にはない。
芥川賞では国際的に評価されたのは大江健三郎氏だが、私はそれほど大江文学がわかるとはいえない。三島由紀夫も賞は取らなかったが外国人には評価されている。最近は好んで小説を読むことがない。

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無知・無教養は争いを生む

2025年02月28日 | Weblog

2月はいつもながらあっという間に終わる。

大して雪も降らず、真冬日もいまのところない。このまま終わるとは思えないが。地球温暖化は確実に進んでいると思う。
海外でもアメリカロスアンジェルスの山火事。日本でも岩手の大船渡市で山火事がおさまっていない。
最近も近くの警察署の方が、畑の煙を見て火事かと訪ねてきた。畑の野焼きの煙を「火事だ!」と勘違いした人が通報したらしい。警察は通報があると一応それに対応する必要がある。私も庭の枝は焼くことがある。但し焼却炉に入る程度。庭木の煙の臭いはさして臭くない、むしろいい匂い。化学製品を焼くと嫌な臭いがする。

今日の信毎トップは「裏金再開、幹部が養成」旧安倍派会計責任者証言。
安倍氏はこの世にいないので都合の悪いことはみな安倍氏のせいにして、乗り切ろうとしている。果たしてそんなことで自民党は再生できるのか、無理だと思う。ただ長州=山口県の権威は地に落ちたのでこれだけはよかった。

入試シーズンだ。わが村でも本人の意思があれば親は大学への進学を許す。「大学なんていかなくていい」とは言わない。私も行く意思と条件があれば行った方がいいと思う。医学や工学系など学んだことが実社会で即役立つものだけでなく、文科系の学びも大事だと思う。世の中を俯瞰してみることに役立つ。
日本がお手本にしてきたアメリカは学力、教養の格差が激しい国だ。日本は読み書きの能力がそこそこあるので極端なことはない。それでも戦前は天皇制軍国主義体制だったので悲惨な結末を迎えた。2度とそういうことが無いよう民主主義体制を守らなくてはいけない。

 

 

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冷静、沈着はリーダーの条件

2025年02月26日 | Weblog

今日は90年前、陸軍の青年将校が決起した「2・26事件」の日。

この事件を機に日本は軍事体制に傾いていく。中間将校は厳しく裁かれ銃殺刑に処せられたが、いわば彼らの行動を黙認した上級幹部は甘い処分で終わった。今でもそうだが上級ほど厳しく裁かないと「悪の根」は絶てない。
青年将校達は昭和天皇の気持ちを知らずして勝手に「片思い」していた。上級幹部ほど天皇に近いので昭和天皇の気持ちは知っていたが、軍の存在意義は軍の存在を示すことにあるという気持ちはあったので、好戦的な態度に終始していく。戦争を避けようとする態度は「軟弱だ」と退けられた。軟弱だろうが何だろうが戦いを避けるのが正しい態度だが、男として潔いことが現代以上に求められる時代。ましてや軍人であるからカッコつけなければならない。
全てがそのようにして進んでいった。
現代は戦前ほどはそういうことは求められないが、残滓は残っている。体育会と軍隊は一直線である。ただかつて元参議院議員の中村敦夫さんがテレビ番組で自衛隊幹部にインタビューした時、印象として「皆驚くほど冷静・穏やかで好戦的雰囲気の人はいなかった」と言っていたことが頭に残っている。リーダーになる人はそういう人でなくてはいけない。勇ましいことを言う人物を選んではいけない。

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長州閥政治の終わりで真の民主政治を

2025年02月25日 | Weblog

熊本「菊池事件」再審を。広がる運動(赤旗日曜版2月23日付け)

無実なのに死刑を執行された事件として福岡の「飯塚事件」は知っていたが、この熊本の事例は知らなかった。
熊本県で1951年に起きたダイナマイト爆破事件と翌52年の殺人事件で容疑者として逮捕された男性がハンセン病患者であることを理由に隔離施設に設置された療養所内の特別法廷で裁かれ、十分な弁護を受けることなく、繰り返し再審請求を訴えるも62年、3度目の再審請求棄却の翌日死刑が執行された。なぜこのようなことが戦後まもないとはいえ、民主主義社会でまかり通ってきたのか。私はここに何度も言うように官僚社会が何ら変わることなく戦後を貫き通してきたことがあると思う。議員は選挙で変えることもできるが、政府を支える役人は変わることなく「官の論理」を貫いてきたことがある。ここにも真実に迫ることに不都合な事実が隠されているのではと感じる。
日本はようやく自民党の一党独裁的政治運営に終わりが見えてきた。ヨーロッパ諸国は多党連立で政治運営がなされている。日本もそうするしかない。何度も言うように明治維新以来の長州閥は終わった。私たち国民が次の市民政治を構築する時代になった。心したいものである。

 

 

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通りの景観にも目を

2025年02月24日 | Weblog

羽鳥モーニングショー。今お城ブームだそうです。
コンクリートで復元されたお城はあちこちにありますが、木造で当時の工法になるべく忠実にと言うのがコンセプト。その分お金はかかりますが、技術を伝承していく意味があり、もちろん自治体でやるには限界がありますが、クラウドファンディングと言った手法で寄付を集めれば観光にも役立つ。
来日する外国人観光客に一番喜ばれるのは日本ならではのもの。お城、和風旅館、温泉、日本的町並み。
一方街づくりという観点からみると、明治以降お雇い外国人の建築家達による街づくりは今に残る財産。そうした建築家に学んだ日本の建築家による街づくりは町なかを走るマラソンでその魅力はいかんなく発揮される。
今日は大阪マラソン。万博を盛り上げようと開催された。大阪を代表する御堂筋を走るコース。朝ドラでも取り上げられた五代友厚が中心となって作られた道と認識しているが。銀杏並木の南北を貫く道路。大阪が誇っていい道。歌にもよく取り上げられる。
長野は善光寺で知られているが、駅前の再開発が進められようとしている。長野駅は冬の雪を想定してひさしの長いつくりになっていてこれは評価したい。当事者は欲をかかないで、落ち着いた街並みにしてもらいたい。
私は町の景観に関心がある。北海道の札幌大通り、仙台も広い通りがある。「杜の都」と歌にも出てくる。小樽も歌にしょっちゅう出てくる。石川啄木に小林多喜二。石原裕次郎一家も父の仕事の関係で小樽に住んだことがある。函館も新開地函館で古くから栄えたところ。神戸や横浜や長崎と並んで外国人居留地がいちはやくできたところ。ロックバンドのグレイの音楽はこの町で育まれた。長野では無理ですね。
私の住む村ではみなさん、自分の家はきれいにしていますが、周囲までは関心がおよばないよう。道ぎりぎりに塀を作っている。それも劣化て汚らしくなってきた。地震が心配。私の母はブロック塀を批判していた。マサキを植え塀代わりにした。私はそれを将来も考えて道路から下げて植え替えた。
村の神社の鳥居の脇なのでちょうどいいと思っている。

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これからの天皇制は?

2025年02月23日 | Weblog

今日は「天皇誕生日」。
平成も令和もほとんど意識していないので、従って「天皇誕生日」も意識しない。毎日が日曜日の私にとって、連休と言われても「はて、なんだっけ」というところ。
天皇制をめぐるこのところの議論は「女性天皇」に焦点がある。次の天皇は愛子なのか、悠仁なのか。愛子ならば当然女性天皇ということになる。古代では女性天皇もいたが、近代では外国との戦争ということになると、「大元帥」の命令の元ということになり、女性天皇ではまずいのではないかということになるが、これまた天照大神や、神功皇后、卑弥呼など君臨するにはむしろ女性のカリスマ性に頼るところがあるから不都合はない。西洋でも女王や女王でなくともジャンヌダルクのように負け戦を鼓舞して勝利に導いた歴史もあるから女性で何ら不都合はないが、ただ当事者である彼女や彼がどう考えるのかという問題がある。

SLの始末(東京マガジン)。
ノスタルジックな遺産としての価値はあるが、それもあまりたくさんあるともて余すということになり、自治体の中には撤去解体が課題になっている。
長野県では碓氷峠に鉄道博物館があり、SLも展示されていたと思う。

「そこまで言って委員会」はフジ騒動。鹿内の後は日枝とろくなもんじゃない。タモリの「笑っていいとも」はお昼によく見ていたが、私の中では「右翼的論調」のテレビ局の刷り込みがある。少しはそれが変わるのか。
後半はNHKBSの映画『ドクトルジバゴ』に切り替えた。映画館でも見ているが、ロシア革命時代に革命に乗り切れない医師ジバゴと結ばれなかった恋人との物語。ソ連時代、原作者パステールナークは追放されたのではなかったか。

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