「凍りついた30年」。娘のめぐみさんを北朝鮮に拉致された横田夫妻の30年を追った番組を見た。
たった13歳で拉致されためぐみさんの場合、他の大人になってから連れ去られた人たち以上に残酷で、この事実には言葉もない。
歌が好きで、絵が好きで、花が好きで、動物が好きで、ほんとに利発な少女だっためぐみさん。
そんなめぐみさんが、北朝鮮の発表によれば、28歳で、うつ病のため、みずから命を絶ったとされている。
拉致の真相を明らかにするためには、北朝鮮が「開かれた国」になるしかないと、私は思うのだが、夫妻は、「家族会」や「救う会」の言う、建前を口にする。
本音は、今すぐ、北朝鮮に飛んでいって、せめて孫娘に会いたいだろうに。
6ヶ国協議が進展し、南北朝鮮の融和がすすめば、建前とは裏腹に必ず、拉致問題の真相は明らかになる、せめてそれが横田夫妻が元気なうちにと、願わずにはいられない。
日航の客室乗務員を中心とした労組の一つ、「日本航空キャビンクルーユニオン」が、会社と最大労組JAL労組を、不必要な個人情報、例えば、思想・容姿・病歴・家庭環境・性格等を無断保有したとして、「基本的人権がおかされてきた」として、提訴した。
悪名高い日航の労務管理と組み合い潰しは、山崎豊子の『沈まぬ太陽』にも描かれ、そうした陰湿な、しかも安全無視の体質が「ジャンボ機御巣鷹山墜落事故」を引き起こしたとして、批判を浴びていたにもかかわらず、その体質は温存され続けたようだ。
もともと最大労組は、本来の組合を弱体化させるために作られた第二組合=御用組合であったから、会社の言いなり、いやそれ以上に、他の組合潰しに熱心だ。
社員のやる気をなくさせる、会社は必ず問題が起きる。
ことは飛行機、という乗り物だけに、日航のこの悪体質、何とかしないといけない。
この会社は解体・解散するのが一番なんだけど。
同じような悪体質の業界が「コンビニ業界」。
コンビニのオーナー経営者達は、本部のまさに「サギ」ともいえる、収奪方式に苦しんでいる。
全ての商品は本部から調達されるが、売れ残りも含めて、調達された商品すべてが「売れた」とカウントされ、上納金を要求される。
働いても働いても利益が上がらない仕組み。
しかしこの会計方式は巧妙で、なかなか素人が違法性を指摘できない。
これは、「セブン・イレブン」生みの親、鈴木敏文氏が、アメリカから持ち込んだ会計方式だ。
そして、オーナーの次は、管理職とされた店長たちの悲鳴。
全ての責任を押し付けられ、残業に次ぐ残業、それなのに、アルバイトや平社員の時より収入は下がってしまうというカラクリ。
こんなにして、人から搾り取って、何が面白いのか、と思うが。