14日、夜9時に起きた「熊本大地震」。まず考えたのが、無責任再稼働した川内原発のことだった。
直ちに運転停止すべきもの。どんな悲惨な事態が起きるか誰も予測できない。
地元で「原発運転」を支持している人も「今は止めてほしい」のではないか?
「マスコミに載らない海外記事」というブログによれば、アメリカ属国の日本の政策はワシントン乃至はジャパンハンドラーと言われる「日本通」の言いなりとか。
そのアメリカが「原発推進」を指示しているので、そのお許しがなければ停止することはない。
しかし便利なパシリとして日本を食い物にするアメリカも「日本が沈没」してしまえば、世界中を戦争してまわるのに不可欠な子分を失うわけで得策ではないだろうに。
今日、23日のETV特集は「ハンセン病の隔離政策に抵抗した医師の記録」だった。
小笠原登。愛知県の寺に生まれ、京大医学部に進み医師となった。
「ハンセン病は不治にあらず。感染力弱く、ある種の体質によって発症するもの」というのが小笠原の見解で、彼がそう考える理由は生家の寺で、祖父が行き場のないハンセン病患者を寺で漢方治療し、快方に向かうのを間近に見ていたからである。
小笠原は患者が隔離されなくて済むよう、別の病名で診断書を作成した。
隔離する必要はないということを当時のライ病学会で発表するが、そこに大きく立ちはだかったのがライ病の権威光田健輔だった。
大きな権威によって、患者は限りない人権侵害を受け続けてきたのである。
ハンセン病発症の仕組みはいわば「免疫不全」。例えていうなら、こんにちのアレルギー症状のように、人の身体が侵入してきた異物に反応するのと似たようなものであるという。
らい菌という菌の伝染が原因ではあるが、菌が侵入してもすべての人が発症するわけではない。
その点で、赤痢やペスト、エボラ出血熱のような感染力の強い伝染病とは違うのである。
隔離政策を正当化してきた「らい予防法」が廃止されたのが1996年。しかしほとんどの患者やその家族は「隔離政策」の理不尽を背負ったままである。
原発の理不尽と共通したところがあると感じる。「安全神話」も「発電コストの安さ・二酸化炭素を出さない」という優位性もでたらめだったのにそれを認めない。