トランプとドゥテルテ
粗暴だが思い切った言動で人々の心をとらえている大統領候補と大統領。
アメリカマスコミはトランプを叩いてやまないが、ではなぜ他の共和党候補は敗れ去ったのか、そのことを追求することなくしては説得力がない。
一方、民主党候補のヒラリーも好感度は高くない。どっちもどっちと言うのだが、しかしなぜこれほどまでにヒラリーは嫌われるのかの理由を日本のマスコミは報じない。
ヒラリーこそが「ウォール街と軍産複合体の最も忠実な代弁者」であることがアメリカ国民に見抜かれているからだが、そのことは微妙にスルーされている。
不毛な大統領選だが、どちらが大統領になるとより危険か。
海外の報道記事を日本語に訳して紹介してくれているサイトによれば「キラリー・クリントン」のもとで第三次世界大戦がはじまり、核のボタンを彼女が押す危険性を警告している。
少なくともトランプは「アメリカは世界の警察役からは手を引くべき」と言っている。核ボタンを押す理由がない。
ドゥテルテ・フィリピン大統領は「フィリピンはアメリカにひたすら従属する国ではない。東アジア、特に中国とも良好な距離をもって付き合っていく。南シナ海問題は当事国同士で話し合っていくのがベスト」という考えを表明している。
私には至極まっとうな見解に思える。「自由航行作戦」とやらで、およそ自分の国の近海ではないところに突っ込んで来るアメリカの方が異常でしょう。
これまでアジアの国々はそれでもこうした横暴なアメリカに表向き文句を言わなかったのはその軍事的脅しや経済制裁が怖かったからだが、ドゥテルテはそれを打ち破った。CIAによる暗殺とクーデターが心配だが、いまのところフィリピン国民の大統領への支持は非常に高いという。アメリカの次期大統領が就任するまではCIAも動けまい。ヒラリーになればその指示が出される可能性大。
日本の大本営ニュースにばかり接していると、ヒラリーが大統領になった方がいいように感じる人が多いだろうがそんなことはない。
あと彼女が重大な病気を抱えているのではという懸念がある。それをあらゆる手立てを使って隠しながら活動を続けているとすれば、異常な判断をする危険性も一層高まる。
アメリカの世界に対する影響力は弱まっているとする見方が大勢だが、それゆえにギャンブル的な行動に打って出るかもしれない。国連が一致して非難してやまない北朝鮮のように。