安倍晋三の使命は一刻も早い退場だ
昨日29日から国会が始まり、中継が午後一時からあり最初の代表質問が立憲民主党の枝野代表だというので、中継を待っていたが一向に始まらない。
原因は自民党の高市早苗衆院議員運営委員長が、自身の国会改革試案を国会開会前の理事会で「各党との調整がない」と野党の批判を受けるものの撤回せずもめたために開会が遅れたのだ。運営委員長として目立とうとするパフョーマンスの匂いがプンプン。結局自党の先輩からおしかりを受けたのだろう、試案を撤回し45分後に始まった。全く時間を無駄遣いし引き回す女だ。ますます化け物顔になってきた。こういう人間を選挙で落とせない制度と選挙民に腹が立つ。
枝野代表の質問は今国民が切実に求めていることばかり。さすがに弁が立つ。これに対する安倍総理の答弁は官僚の作文をただ読むのみ。活舌が悪いというのは知っていたが改めて「悪すぎる!」。
政治家は言葉が大事だ。言葉で人々を説得し納得を得なければならないのに何の説得力もない。しかしこれは安倍総理に限ったことではない。
国会中継など普段は見ないが、高市議員とは別の意味で国会改革が必要だ。
それにしても今日本は世襲政治家の中でも最も質の悪い安倍・麻生のコンビに振り回されている。彼等の周囲に集まって揉み手をするのはバカとワルばかり。
平安時代の貴族政治を思い起こす。彼らは都の内で放火や略奪が起きているのに優雅な遊びや女漁りにふけっていた。
永田町や赤坂でうごめいている自民党議員とぴったり重なる。
税金の無駄遣いは彼等の存在そのものだ。
消費税を仕方のないものとうけとめてはならない
来年2019年消費税を10パーセントにと安倍晋三が宣言し、テレビは連日食料品の軽減税率について面白おかしく解説する。
出演者も世間というかインタビューで答える人も「消費税反対」とは言わない。
しかし「税のありかた」として消費税ばかりをあげようとするのは公正ではない。
私は「週刊金曜日」を定期購読しているがたとえば2009年の2月、三木義一氏当時(立命館大法科大学院教授)は「むしられて怒らない羊たちの消費税」とタイトルを付けている。
消費税の納税義務は「消費者」ではなく「業者」であることに注意してほしいと。消費者が負担しなければならない法的な根拠はないから業者との間での値引き交渉は自由なのである。しかしこのように理解している人がどれぐらいいるだろうか。何しろ物を買うたびに消費税を取られているのだから。
赤字でも負担する税なのに大企業の集合体である経団連が積極的に消費税上げを言うのは大企業の場合はこの負担を消費者に転嫁できるので大企業がかぶることはなく、所得に課税される税金よりは大企業に有利だからだ。その上法人税を下げろというのだから「盗人猛々しい」というのはこういうことを言うのだと思う。中小・零細ほど消費者に転嫁しにくい。「消費税は転嫁できる大企業にやさしく、転嫁の難しい中小零細には冷酷な税制」なのだ。
世の人々の経済状態は同じではない。貧しい人も豊かな人も同じように負担するのがはたして税の在り方として正しいのだろうか。高額所得者に高負担を求め、世の中を公正に回す。それが政治の仕事だ。金持や大企業に都合のいい税制ばかり追求し、羊の如きおとなしい人からむしり取っているようでは社会は崩壊する。
ケーキは一人に一個あれば充分だ。10人いたとして9人はケーキなし、一人だけが10個分を得たとして食べきれないでしょう。
日本の納税者は実に従順だ。税制について何も知らされていないためである。
私も「週刊金曜日」を読まなければ知らないままだろう。スマホとテレビだけではいいように搾取される。今流行のハズキルーペを買って政府や大企業の回し者ではないものを読もう。公告を大企業から得ている雑誌やテレビや新聞では得られない情報を得ましょう。
水俣病の悲劇を繰り返すことになった福島原発事故
今年2月に水俣病の悲劇を文学者として訴えて来た石牟礼道子さんがなくなった。
私は石牟礼さんの『苦海浄土』を読み返してみた。この土地の生まれで地元の人々の言葉と心情を理解している石牟礼さんが文学化した作品だ。
もう一冊水俣病訴訟弁護団団長の山本茂雄氏らが編集した『愛しかる生命いだきて』水俣の証言も読み返した。
こちらは水俣病訴訟団に加わった患者本人および家族の証言集である。弁護団の聞き取り調査に答えた生のそのままの証言である。
水俣湾でおもに漁業で生計を立てていた人々の貧しいが働き者の懸命な営みが伝わって来る石牟礼さんの作品に勝るとも劣らない言葉の一つ一つだと改めて感じさせられた。
水俣はチッソのまるごと企業城下町である。そのチッソが出す毒廃液が海を汚し、魚を汚し、それを食べた人間に中枢神経をおかす病を発症させた。
弁護団は断罪する。「水俣病はチッソの単なる不注意で起こったものでは決してない。水俣病はチッソが不当に利益を上げ続けるために行った組織的、計画的、継続的な恐るべき地域社会の破壊の頂点であり、チッソによる殺人であった」と。
チッソの化学工場からの廃水被害はすでに大正時代から始まったという。
今でいう地域活性化のためとしてチッソ化学工場は水俣に誘致された。この近辺住人の7割が何らかの形でチッソの従業員として経済支配下に置かれていたのである。
水俣病訴訟は昭和44年(1969)6月提訴、昭和47年結審している。
水俣では水俣病であることで差別された。だから病を隠して生活する人も多く二重三重の苦しみの中で生きて来たのである。
こうした水俣病の教訓は生かされることなく新潟水俣病、そして福島原発事故による「地域破壊」へとつながっていく。
そんなことを考えさせられた石牟礼道子さんの死であった。
何のための米軍基地
沖縄知事選で辺野古新基地反対の玉城デニー氏が当選した。
日本国民の大半が政府とマスコミの洗脳によって「日米安保体制」に疑いを持っていない状態だが、米軍は日本のために沖縄や日本各地に居座っているわけではない。中国への威嚇のためである。
中国の軍事的行動には(それも必ずしも侵略のためというほどではない)大騒ぎする日本のマスコミは、米軍の横暴には知らんぷり。沖縄と日本本土内の一部がその横暴を押し付けられてきた。
特に安倍政権は米国と一体化して中朝との対立をあおって来た。しかしここへ来てそうした情勢の潮目が変わってきた。やはり韓国のムンジェイン政権の朝鮮への働きかけが大きかったと思う。何しろ同じ民族で南北に離散している人も多いのだから日本やアメリカと一緒になって「朝鮮叩き」をしているわけにはいかない。
「対米従属」が自民党と中間政党の立ち位置だが、安倍政権は特にひどい。米軍と一体化して中国に立ち向かおうというのだから支離滅裂。
こんな安倍政権だからアメリカは何でも要求して来る。自衛隊に米軍の肩代わりをさせて中国に向き合わせようとしている。
ところで日本は中国や朝鮮にかつてひどい目にあったんですか?逆でしょう。このことをわかっていないというか、知らない人が多いのにはびっくりします。
何でも言うことを聞いていると相手はますます図に乗ってきます。身近な人間関係でもそうでしょう。理不尽なことには反撃をしないといけない。
米軍のオスプレイ配備は遂に首都東京に及んできた。しかも単なる輸送機ではなく特殊部隊用だという。
横田基地では毎年「基地祭り」があって、みなノー天気に基地内の見学に行く。
この日本国民にして安倍政権ありという気がする。