文鑑4で宿題としていた読みですが、難しかったようですね。投稿はありませんでした。今回は「花見催す文」の「同返辞」を読むことにします。
同返辞
春遊之思召寄拙子
御誘引被下千万
奉多謝候何時成共
御供取希候先地方ハ
同返辞 春遊の思し召し寄り拙子 御誘引下され千万多謝奉り候何時なるとも 御供取希い候先ず地方ハ
何方与被思召候哉上野
飛鳥山等至極宜敷候得共
些変風候而御殿山歟
或ハ隅田川之辺
山水全備ニ候而一段之
眺望与奉存候尤桜
何方と思し召され候や上野 飛鳥山など至極よろしく候得ども 些か変風候て御殿山歟 或いは隅田川の辺り 山水全備に候て一段の 眺望と存じ奉り候尤桜
※ ここでは上野・飛鳥山・御殿山・隅田川の辺りなど江戸の花の名所が出てきますが、こういうところが古文書を読んでいて最も楽しいところです。
花賞翫御座候間
近来流行之大井
之桜なと如何可
有之哉是又山水
之勝地与及承候無
御覆蔵方角被仰
聞可被下候御答
草々不備
花賞翫御座候間 近来流行の大井 の桜など如何 これ有るべきや是又山水 の勝地と承き及び候 御覆蔵なく方角仰せ聞かせ下さるべく候 御答え 草々不備
※ 2行目に「近来流行之大井之桜」とありますが、どこにある桜なのでしょうか、ご存知の方教えて下さい。
聞かせ下さるべく候 御答え 草々不備
「端午之文」以下は次回とします。読めた方はコメントをどうぞ。