瓦屋根の勾配を弱くしすぎると「スガモレ」現象を起こす危険性があります。
屋根に積もった雪が凍り、急激に融けて「つる雪止め」や「雪止めアングル」にひっかかって塊になり、その上に雪の融けた水がプール状になり溜まります。
そのプールの水が瓦の隙間に入り込んで瓦桟の上に溜まると、釘穴から小屋裏に水が漏れてくるのです。
雪の積もっていない状態では、この現象は起きませんが、雪が積もって雨っぽくなった時期・・春の頃に起こりやすい現象です。
また、最近は急激に気温が冷えたり、春の様な暖かい気温になったりと寒暖の差が激しく、1月でも雪の積もった状態で雨が降る事もあり、昔からの経験も通用しなくなっています。
このスガモレ現象は、瓦屋根だけでなく、長尺鉄板横葺き(AT式葺き)の屋根でも起こります。
注意の必要な現象です。
スガモレを防止する方法
スガモレを食い止めるには、雪下ろしの際にアングルより下の方に水が抜ける場所を確保して、水が溜まらないようにしなければなりません。瓦屋根の場合、屋根鼻の雪を落すのは危険な作業となるので、安全帯を用いて慎重に落とす必要があります。
この辺りは、作った業者の責任と言うよりも、住む人の管理になります。
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