台風9号の影響で岡山県や四国地方で大雨による災害が多発しています。
「一応」、梅雨明け宣言はしたものの、太平洋高気圧は、まだ太平洋上の日本列島よりも南方にあり、まとまった梅雨前線は見えませんが、台風ルートが前線に沿うことを考慮すれば、東海地方よりも南に位置するようです。
移動性高気圧と高気圧の間の「気圧の谷」がそれにあたり、台風等の刺激があると前線が姿を現し、しかも短時間で活発化するという「隠れ前線」です。これは、気象庁にも予測が出来ないようで、数日前まで曇ベースの予報だったのが、その数日間でがらりと変わり、雨模様に一転します。
今回の台風9号でも同様の現象が起こり、台風に刺激されて前線が浮き上がり、しかもゲリア豪雨的な雨雲が発達し、短時間で100ミリを超すような降水量を記録しました。
もともと長雨によって地面に染み込んでいた雨も飽和状態になり、鉄砲水が山の麓を襲います。
「里山」という、平野から急に山が盛り上がっている地形では注意が必要です。
その里山から上はなだらかな斜面になっていて、急に崖地になっているので、ここでの土砂崩れの危険性が高いので、その下に住宅地がある場所では、防災壁等の施工が必要となるでしょう。
(この里山のでき方についても、そのうち解説すします)
さて、宮本町M邸では、内部造作もほぼ終了してきました。
先週までは色々なイベントがあり、更新もままなりませんでしたが、ちゃんと工事は進んでいます。
2階の掃き出し窓に手摺を取り付けます。
妻飾りも取り付けています。
妻にある換気口を隠す意味も含まれています。
こうした竪格子の材料は、県産杉の「野縁」(のぶち:天井の下地等に用いる33ミリ角)の素性の良い物を取っておき、使用しています。
格子の間隔は、33ミリの材料に対して、24ミリ空けています。
見た目に「丁度良いバランス」というのがあるのです。
こうした化粧部材は、大工工事と直結していればこそ成し得る技でもあります。
地元材も最後の最後まで適材適所で使用できます。
一度、取り外して、工場にて塗装します。
手摺も工場にて塗装。
塗装した手摺を再度取り付けます
妻飾りも取り付けて、外部が完成!
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