べんりや日記

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高柳町荻ノ島 古民家視察 越後の匠の家普及協議会

2009-08-21 18:55:51 | 伝統構法について
本日は、新潟県建築組合と設計士とから構成される「越後の匠の家普及協議会」にて、古民家の視察へ行ってきました。

越後の匠の家普及協議会は「新潟版長期優良住宅」の仕様を研究しているのですが、古民家が耐久性を高めるためにどう工夫しているのかを調べれば、それをこれからの建物に活かす事ができます。

「古民家に学べ」

ということです。



高柳町荻ノ島村落
茅葺屋根の古民家が環状に建ち並ぶ村です。











中央にある「荻野屋」
17年前に農山村活性モデルとして新築したもので、宿泊が可能です。


茅葺の葺き替えをしていました。
長岡の業者だそうです。(全国何処へでも行くらしい・・)
貴重な技術の継承です。


荻野屋の囲炉裏部屋から外を望む・・
ここのおばさんも親しく話してくれ
てなんとも和やかな雰囲気でした。


この古民家が今回調査する建物です。
本屋は茅葺屋根ですが、鉄板で覆っています。


屋根に三角の穴が開いているのは、
ここから囲炉裏の煙を出すため。



内部視察の様子
南側のランマが明るい。
各寸法を計測している人もいます。
手前は「サトウクリキ」さん。家主の方からヒアリング中。



古民家内部の様子
ランマ窓からの光で明るい座敷です


小屋組み。
長期間囲炉裏に燻されて、黒ずんでいます。


おおまかに書いた構造図
典型的な「サス構造」です。


サス構造は日本版トラス構造で、古民家の代表的な作り方で、この延長が合掌づくりです。
トラス構造は細い材料でも有効に使えるため、山の木を使うにはうってつけの構法でしょう。


そこに生えている木を使って、丈夫な家をつくる


新潟県版超長期優良住宅は、国産材はもとより、県産材をふんだんに活用する仕様に仕上げたいものです。
次回は寺泊町の古民家を調査する予定です。



荻ノ島村落の場所




大工~伝統技術について・・
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