もし、そういう面でも僕が1億2千万人の、ただ一人だとしたら、寂しいな、これは全く良い事じゃないな、と。
読者諸兄の中には、9.11の後に、ヨーコ・オノがワシントン・ポストかニューヨーク・タイムズの全段をぶち抜いて♪Imagin♪の、或る歌詞を、空白の中に書いて、掲載した、
意見広告を見た事が有る人がいると思う。
私たちの国の中に、今が盛りの人、或いは、ヨーコ・オノ以上の大金持ちの人に、
その様な事を成す人が、若し一人も居ないとしたら寂しいな、と。
20世紀は、長い事…1,900年間と言っても過言ではない…抑圧されて来た女性が、終に…
能力的には男と全く変わらない…肉体構造上、走るスピードや力仕事では男に劣ると言うだけで…全く同じ人間であるという当然の自由と権利を掴んで始まった世紀。
中盤は、あの忌むべきファシズムの狂気が、日本、欧州を覆い尽くし、人類史上最悪の大戦争を起こした世紀…僕は、この様な人類史上最悪の大惨事を引き起こす事になった原因は、この時までの覇権国家が=米国が覇権国家に成るまでの=殆ど全部、今の米国とは正反対の、貧しい国や地域を豊かにするのではなく、自らの国の為にだけ覇権を使用したせいだと考える者です。
他国からの富の収奪に乗り遅れた国=貧しい国が、そのいびつさが極大化した時に、
自らの民族こそが世界で最も優秀なのだとして暴発した世紀。
僕は、この世紀の哀しさを最も良く表現した芸術家の1人として「ライフ・イズ・ビューティフル」を作った、
イタリア人の映画監督、ロベルト・ベニーニを挙げたい。
一目ぼれして結婚、幸福そのものの家庭が、妻がユダヤ系であった為に、ナチスの収容所に連行される。追いかけて収容所に入った彼が妻子を探す為に、深い霧の立ち込める夜に、
管理棟に忍び込み、ピアニストであった妻の好きなクラシックを、収容所内に流す。
立ち込めた霧こそ欧州を覆い尽くしたファシズムの霧だろうし、
音楽は、人間として最低レベルの有り様に翻弄されつくした、この時代の人間の、筆舌に尽くし難い哀しさ。
終盤は共産主義が歴史的に崩壊した世紀。
「資本主義社会に於いては、人は人にとってオオカミだが、共産主義に於いては、タバリーシチ(友達)なのだ」と言って、レーニンが、1917年に、ロシアに人類史上初めて共産主義国家を樹立した時、世界中の本物の知識人は、別な衝撃を受けたのです…労働者の国が出来た以上、自分たちの存在価値は終わった、と。
原理は正しかったはずの共産主義が実際には最悪の中央集権国家、言論の自由のない共産党独裁国家…結果として、おおよそ貧しい国にしか成らない事が判明して、歴史的に終焉を迎えた世紀。
21世紀の初頭に起きたこの間の金融大乱は、20世紀型の資本主義が破綻した世紀だと歴史に刻まれるはずだと僕は確信する。が、それは文明のターンテーブルが廻った私たちの国が、その役割を果たして(僕の提言に真実が在る事に気付いて頂いて)狡猾や強欲ではない、極めて安定的な21世紀型の市場を作った場合に於いてのみ。
株式市場は全国民が安定的な配当を得て莫大な消費を為し、諸外国にも多大な利益をもたらすものに変わる…勿論、今の比ではない位に、不祥事や、減配に対しては、経営陣の大幅減給は無論、即刻退陣。退職金も大幅減額等、今よりも遥かにエリートには峻厳な社会にして。
大体、各国の財政出動で助けられた証券会社等が、元々、ラテン系欧州諸国の地下経済振りからの、因果応報だとはしても、これらの各国だって財政出動した訳です。
そこを今だとばかりに狙い打ちして大規模な空売りを掛けて儲けるなんぞが、まともだと言えるのか?そんな狡猾な者に頼っている様な資本主義が、20世紀の資本主義なのだとしたら、変えて当然。
そんな強欲や狡猾に頼らなければならない知性なぞ知性では無い。
後は、政治家である皆さま方よ。貴方達が知性有るのなら、その限りを尽くして考えて成し遂げる事。それ以外に貴方達の役割、存在理由は無い。
低能の極に達している、本質は全体主義者のマスコミなんぞで見栄を切ったり張ったり、己の地方の選挙民の1票の事だけを考える事が政治家の仕事ではありません。
最後に、読者諸兄は、能力に於いて男性に勝る事は有っても劣る事は無い、女性を差別しているかいないかで、国の豊かさ、貧しさは決まって来るのだという事にも気付いて下さい。それもまた世界を見れば直ぐに分かる事。
IMFから来年中に消費税を15%に、などと勧告されている今、民主党と自民党が、無理やり、与党、野党等と格好をつけて居る暇はないと思う。元々、殆ど違いはないのだし。
これをマスコミが大政翼賛会等と言うのは、全くの、お門違い。この20年、彼らがやって来た事こそ、大政翼賛会そのもの…極端に東京一極集中し、情報の東京一極集中、東京以外の都市は全て二流都市に陥落させ、衆愚政治、ポピュリズムを甚だしくして来ただけのことなのだから…蝦夷富士を眺める4億円超の億ションをポンと買った中国人の方が、私たちの国のマスコミより、日本の地方の素晴らしさを知っていた…
彼らの下らぬ、はしゃぎ倒しの中で、あれだけの惨禍の後の60年、勤勉に働いて作り上げた日本の大事な国富を、たったの20年で、何百兆円も失ったのですから。
ドイツ等の連立大政権と言うだけのことです。その目的は、今すぐ米国に並ぶ世界最大の金融大国=最大の株式市場を持ち、株価時価総額大国に成って、国富を一気に増大させ、デフレも瞬時に霧散解消させる、少子高齢化もピリオド。サッカー場なんかで人生を浪費する様な若者も、もう出現させない。
最高の知性と自由を持った、世界最高の国として、後170年栄え続け、この豊かさで世界も救う為、目的は、ただそれだけ。他の目的なんか、今の時代に在りはしないのだから。
同類が、与党、野党なんぞと分かれていて喜ぶのは、もはや低能の極に到達して居るマスコミだけ。
後は出来るだけ、日本最高の知性に準じた者達が…最も大人である者達が結集すれば良い事。
大体が、どちらも民主主義を名乗っている政党ではないか?
それともマスコミは、この両党がヤクザや右翼の政党だとでも言うのか?
ヤサグレなのは、多分、君達の方だよ。
戦争志向、時代遅れのナショナリズム志向なんぞは、居たとしても、極少数だろう。
そんな者は置いてゆけば良いのだから。
今は大経済競争の時代。「戦争は終わった」のだ。
終わっていないのは、直っていないのは、多分、マスコミよ、貴方たちだけだ。
年収1,000万円超が約束された安穏の中で、お茶らけたはしゃぎ倒し野郎をやり続けている君達だけが、世界が見えて居ないのであって、
およそ、今の時代に政治家を名乗っている者で、世界が、経済が見えて居ない様な輩は、君達が作り上げて当選させたようなタレント政治家の類位だろう。
嘘だと思うなら、平松大阪市長を見よ。
否、いくらでも居るだろう。君達が持ち上げてきた輩なんぞは。
自民党、民主党の中には、きっと貴方方が思っているよりも遥かに、世界と日本=経済の有りようについて、
思いを巡らしている人間が多数居るはずだ。
そうでないのは、貴方達が育てたタレントや、チヤホヤしたような類だけだと断じても良い。
貴方達の反対側に、この20年の事を、考え続けていた人間が、政治家の中にも山ほど居るはずだ。
この20年、貴方たち以上に、この国を駄目にしてきた張本人はいない事を、事実を持って指し示す為に、
僕は大半の紙面を費やしたのだから。
両党の大人達よ、今すぐ、日本を金融大国にすべきだ。政治家としてやるべきことは、その他には何もない。
豊かさ、繁栄、そこに生じる自由と最高の知性、それだけが貧しさ、妬み、嫉み、やっかみ、殺し合い。
これら、貧しいが故の愚かさを救えるのだから。
いまだに精神年齢12歳のTVが作るお笑い番組なんぞで、今、日本人が味わっている生活の苦しみが変わる訳はないのだ。
それどころか最も良くない「解決しないでごまかす」そんな態度を作っているだけなのだから。
アメリカは政府の中にアメリカ最高の知性を取り込む国です。
特に金融と国防に(この事は次回に)
アメリカは、かつては、覇権国家として、世界最大の、金融大国、産業大国、技術大国。三本柱の見本の様な国でした。既述したように、覇権国家として、貧しい国が大きくなって行く様に育て続けた結果として…特に日本の奇跡的な復興に依って、製造産業に衰えが見えた分だけ金融大国の方に比重が掛かった。
今、アメリカは大わらわで、産業大国、技術大国の部分修正を、教育レベルのアップも図って為そうとしています。
私たちが今なすべき事は、唯一、欠けていた部分である金融大国にする、という一点だけに集中すればよいのです。
個人資産の10%を日本には各分野に無数に在る優秀な企業の株所得に誘導する…その技術に依って作り上げられた製品が、技術そのものが、世界で大きなシェアを占めている今の内に…ヘッドハンティングやetcで技術が流失したり、盗まれたりしない今の内に…その様な沢山の企業の集合体が日本経済の強さなのですから。
方法は文明のターンテーブルが廻った25年前の章で既述した通りです。
空売りは必要だと言うのなら、今、ザラ場のみで行われている空売り規制のままで認めれば良い事。
…50単位以上の株数の空売りは禁止。現在価格の1円上での空売り…
今の空売り規制は、そのままにして、寄付き制度を廃止すれば、為替や先物で振って、翌日、寄付きに莫大な空売りを掛ける…今の空売り規制がザル規制なのは、午前と午後の寄付き時には何の規制もないからです…
こんな本当の需給とは全く関係のない20世紀型強欲・狡猾資本主義に直ちにサヨナラ出来るのです。
大体、宵越しのリスク、後場開始時のリスク。一日に二回も博打が打たれる等と言う市場の在り方の方がおかしいのです。何の遠慮も配慮も要らぬのです。戦後60年も掛けて、当然な事をするだけなのですから。
既述したように、国民の努力で積み上げた国富のうち、最大500兆円が、これまでに外資にかすめ取られたとしましょうか…奇しくも、米国が毎年、自民党政府に突きつけていた年次改革要望書の中で、米国の最大の願望であった郵便貯金滞留分の500兆円超に等しい…
それは、これまで日本を大きくしてくれた特に米国に対する利息で有ったとして終了しましょう。しかし、今日からは、そうでは有りません。IMFが来年から消費税15%に等と新興国に対する様な勧告を成してきている、とんでもない状況なのですから。
既述した、投資先がないから175兆円もの金を国債に振り向けるしかない、この銀行に滞留した、お金のうち100兆円を、早速、株式市場に誘導しましょう…年3%以上の配当をしている大企業も結構有るのですから…大体、配当が高い株はボラティリティが低いものです…安定しているがつまらないと、所謂、個人投資家が敬遠する株が多い…代表例で言えばNTTや内需関連株等。
前述したように寄付き制度を廃止するだけで、乱暴狼藉、傍若無人な強欲、狡猾な20世紀型資本主義は、あらかた姿を消します。1日の売買に個人資産の1%、10兆円を誘導すれば外資のシェアは、忽ち、10%台に落ちるのですから、もはや好き放題なんぞは出来ません。国内機関投資家勢も安心して毎日の売買に従事できるでしょう…日本株が安定するからです…。
そこに上記の銀行滞留分から100兆円を、配当益を無税にして誘導する(但し赤字銀行や配当益以下の収益しか上げていない様な銀行には認めない)のです。
総発行株数に於いても外資の保有分は、今の約45%から30%以下に下がる訳ですから
日本株は、もはや外資に依って好きなように蹂躙される…25年も下がりっぱなし等と言う愚かな現状は、
たちどころに霧散解消できるのです。
その結果がどうなるかは言うまでも無いでしょう。世界で最も安定した大市場と成った日本株が、リスク回避先と成って、事ある毎に日本株は上がる。その様な、今の円高とは違う、正しい需給での上昇が始まるのです。
この25年、日本が既述した様な超経済大国として、覇権国家として為すべき事だった事を終に成したならば、IMFは、やっと気付いてくれたかと、驚嘆、得心。
消費税云々などは、2度と言ってくる事は有りません。
若し外資が自分たちの配当分や売買益分も公平に無税にしてくれ、と言ってきたら、
日本国内で消費された分(勿論、領収書付き)は無税にする、と言えば済む事。
僕が言う金融とは銀行や証券会社の事ではない。
国家戦略としての金融、国益としての金融立国、覇権国家として米国と屹立、或いは補完する意味での経済に於いての覇権国家として、20数年前、順番が廻って来た国として、世界が、後170年、より安定して栄えるための超経済大国として、本当は求められていた役割を果たす為の世界戦略なのです。
日本に「文明のターンテーブル」が廻った事に気づかないで来た官僚、マスコミ、経団連、銀行等、この国の中枢。
或いは、この185年間、日本が生んだ最も偉大な知性であった芥川龍之介が、自らの生涯を絶ってまで、私たちに残した遺言…(彼の時代まで、或いは彼の時代では日本はエゴイズムを克服出来ない)周囲は醜い、自分も醜い、それを目の当たりにして生きるのは苦しい…から一歩も進んではいなかった私たちの知性の有り様。
この国の中枢…国を誤らせてはいけない、その為に日々知性を磨く事を怠ってはいけないエリート層が、それぞれのエゴイズムの塊と成って国を誤らせた結果としての「日本の失われた20年」なのです。
そのような国(今の私たちの有り様)の金融は、どんな事をしているのか…銀行に集まった175兆円もの、お金の運用手法が分らず、メガバンクから地銀に至るまで国債を買うのみ(国債レベルでは国が不安定に成る事を防御した側面はあったとしても、国内資産で賄うのは最大80%位の水準で十分)その結果として95%が国内資金=個人資産=が国債を保有している世界で稀有な存在に成った結果として、リスク回避先として、事ある毎に円高。
産業立国、技術立国のみで突き進んできた国の当然な帰結としての輸出型経済ですから、
企業収益が円高に依って減益する事を見越した、強欲の塊である20世紀型資本主義の代表、外資(国内勢も含まれているだろうが)に依って猛烈な空売りを掛けられて株安になる。
その結果として、この25年間、日経平均が25年前の株価に全く追いついていないと言う惨状。
特に金融機関(生保、銀行)は、日本を代表する優秀な大企業群の莫大な株を、持ち合いであれ何であれ、保有して来た(それが日本経済の強さと安定を生み出して来た事は無論)のですが、上記の様な惨状では…上がらない株を保有している事はリスク資産以外の何物でもない…チューリッヒの赤鬼たちは超短期間で20%もの下落に持ち込むのですから。
1年たっても元に戻らないどころか10%もの損失、30%の損失もザラ。これで平均2%の配当を得た所で、どうにも成らないのは無論。株を持っている事は毎年の決算上(米国基準の会計です)のリスクにしか成らない。売るしかない…莫大な売りですから、又、株が下がる…東証の70%は外資ですから、棚からボタ餅で、世界的な大企業でもある日本の優秀な企業の株が25年前より遥かに安い価格で手に入る。
この様な愚かな事を繰り返しているのです。これを大馬鹿者の金融と言わずして何と言いましょうか?
年収1,000万円超を約束された、多くても10%のエリートが、エリートとしての使命…エリートは己の事を考えてはいけない、自分たちの生活を支えてくれている残りの90%=国のことです=に奉仕…国が誤らないように、国富を失わないように絶えず知性を磨くという事です…しなければならないのだと言う義務を忘れた20年の結果としての今。
7人に1人が貧困者という惨状が在るのです。
読者諸兄は、我が国が、この25年間、どれほど愚かな事をして来たのか、やっと分ったのでは有りませんか?
国家戦略としての、国益増進、国富を守り、米国を補完し、いまだ貧窮に喘ぐ世界の半分を救う覇権国家として、超経済大国としての戦略は言うまでも無く日銀が為すものでは有りません。
国が、政府(本来は我が国最高の知性の集合体で在るべきもの)が為すべきものなのです。
今の、屁の様なはしゃぎ野郎のマスコミなんぞは論外なのは無論。
今の日銀総裁…彼も僕の同級生の一人です…が、その任でない事は、彼が自分の顔に書いているでしょう(私は日銀に勤めたサラリーマンに過ぎませんが、私の出来る範囲での事は精一杯やります、と)否、どんな日銀総裁でも同じです。
日銀総裁では無い、国家戦略として政府がやるのです。
真実の人生には終わりがなく、真実の本にも終わりがない(J.M.G.ル.クレジオ)
夕刻からずーっと、20年前に、政治の世界にも居た1人の本物のエリートが脳裏に浮かんで来ていた。
東大法学部を優秀な成績で卒業して大蔵省に入ると言う事は、常に、国の事、国の進路が間違わないように、絶えず勉強を継続し頭脳を明晰にしておく事、それが自分に与えられた使命である事を生涯忘れなかった人物。
念のため、ウキペデイアを叩いて見て驚いた。僕が、繰り返し、マスコミの責任であり、マスコミの罪は深いのだ、と書いて来た事が、事実として簡潔に書いてあったからだ。彼の名前は宮澤喜一、当時の総理大臣である。
またバブル景気崩壊後の金融不安を巡って、1992年(平成4年)8月の自民党の軽井沢セミナーで金融機関への公的援助発言をする。
地価や株価等の資産価格の大幅な下落から、今までの景気後退とは質が違うとし、公的資金を投入しても不良債権を早期に処理する必要性があると発言したものであった。
しかし官庁、マスコミ、経済団体、そして当の金融機関自身からの強い反対にあい実行に至らなかった。
その結果、宮沢喜一はその決定を取り下げなければいけなくなり、この事により銀行への公的資金投入による不良債権処理はタブーとなり、その後は何年にもわたり日本の政治家は誰一人としてこの事を言えなくなってしまった。
マスコミだけではなく、もう殆ど全員だったのですね。
本質的な病、或いは己のエゴイズムの中に居て、偽物のエリートだったのは。
その結果としての「日本の失われた20年」だったのですね。
関経連会長という役をほしいままにしている下妻よ。
上記の事実を肝に銘じてくれ。
読むべき読書の他に、ニューズ・ウイーク、タイム、ウォールストリート・ジャーナル、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、多分、エコノミストやガーディアンも。日本語の文章を読む様に、会った米国要人の全てを唸らせた流暢で正確な英語力と生き字引の様な博識を持って、多分、毎朝、目を通していたのが宮澤喜一。
今、そんな政治家は只の1人もいないと僕は確信する。
僕は、このように書き出すつもりだったのだ…マスコミが、この本物のエリート、寝ても覚めても日本と世界、特に大きな要素を占めて居たのが対アメリカだったろう…それは彼の生涯を通じての戦い。敗戦国としての日本の国益を最大限守る事に彼が彼の半生を費やした事は調べれば直ぐに分かる事…を、軽視した事。
その事が「日本の失われた20年」を作り、信じ難い程の低能が横行する今を作ったのだ、と。
僕はずっと朝日の読者だから当然知ってるのだが他紙も同様だろう。彼が自民党内に於いては派閥の力的に弱かった、だから政治番の記者は、常に、彼では無くもっと大きな力を持った方に常に注意を払っていたし、政局の度に彼は軽視される事が多かった。結果、この稀代の秀才、しかも生涯を国益の為に奉仕した人物が、やっと総理大臣に成れたのは75歳の時だったのである。
20年前には派閥の力の弱い者を軽視し「失われた20年」後の今は、派閥の力が大きい者を叩くマスコミ。
貴方がたの何処がブレていないと言うのだ。
特に、僕ですら驚いた事実の前では、全てのマスコミが、最低3日間は無言で、自省、反省、謹慎しなければならぬだろう。
特に朝日の経済部記者で「国民の血税を、この悪辣非道の銀行等の為に、何故投入しなければならないか」の急先鋒だった山田某よ。
7人に1人が貧困者という日本の今に対する君の罪は深いぞ。
今なされている信じ難いほどに阿呆なこと、1兆円超の税金泥棒にして大阪を完全に殺しかねない悪行に対して、君が、この時の様な論陣を張っているのを見た事も読んだ事もないぞ。
年収1,000万円なんぞはとうに越して己の安穏の中でエゴイズムに浸り、己の幸せを満喫して居るのだろうが。
僕は周囲の人に言い続けて来た。
天才とは心の黒板が真っ白な人…だから無限に世界が見える、知識を瞬時に水の様に吸収することが出来る…
凡才とは、己の言葉等で心の黒板が真っ黒な人の事…だからちょっとした何かが違うと受け入れられない、知識も軽薄な物にしかならない。
松下政経塾なんぞで政治家になる勉強をしました等と言う人間がやたらに増えて来た、この20年。
共通しているのは、皆、マスコミ、特にTV出演等では、えらい鼻っ柱が強くて、まるで盛りのついた犬が吠える様に喋る者が多い事。
これらの中に宮澤喜一の様な、読書量と、原語で、毎日、上記の各紙を読んでいる様な人間は1人もいないはずだ。
もし来日したオバマが私達と全く変わらないどころか、少なからず口語で言葉が汚れている私達の日本語以上に、完璧で流暢な、美しい日本語を話して語りかけてきたら、どう思うだろうか?
オバマに対して一層の関心と感心を深める事は間違いないはずだ。
宮澤喜一とはそういう人物だったのである。
二度ほど、僕は表参道から少し入った、都心とは思えない閑静な場所に在る、賢者の隠れ家のような佇まいの、
彼の家の前を通った事がある。日本屈指の、政治の世界に於ける学究に相応しい静謐な家だった。
この章で読者の方々が肝に銘じて知るべき事は、この国のマスコミが正義感の大合唱をやっている時は危ない、非常に危険なのだ。
間違っているのだと言う事を、片時も忘れてはいけないと言う事です。
それこそが国を誤らせる時だと言う事を。60年前と全く一緒で、彼らは民主主義者ではないのだ。
何者かに属した呑百姓で、とんでもない権威主義者で実体は愚かなファシストなのだと思っておくべきなのです。
更に、今回の北ヤードとサッカー協会の件に如実な様に、最低の旦那衆政治の輩たちなのだと。
彼らが…400万人の命を犬死にしてしまっている当人達が、又、全員一斉に、終戦記念日云々を始めるのかと思うと、嫌になる。
先年、世界中のプリマから大変な尊敬を受けていると言う、モナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した時、朝日系の週刊誌のインタビューに答えて、芸術家の存在意義について語った言葉。
「芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光をあて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです」
産業立国、技術大国だけだと危険だからです。
慶大教授だった坂村健氏がマイクロソフトのwindowsより優れていたと誰もが認める概念を発見、開発し日本の小・中学校のPC教育に採用決定していた時、…TRON(トロン)とは、今から25年以上も前に、未来の電脳社会を見越して提唱された、壮大なプロジェクトの総称である。提唱者は、現在、東大教授をやっている坂村 健氏。このトロンプロジェクトの中で世界的に有名なのがITRON(アイトロン)で、今をときめくウインドウズの概念を遥かに超えて開発されたのがBTRON(ビートロン)である。
提唱された当時は一世を風靡し、BTRONは日本の教育用のOSとして採用されかけたが、不幸な逆境に立たされて見捨てられた。以来雌伏十数年、どっこいトロンは生きていたのである。まるでウインドウズという恐竜時代の哺乳動物のように生き延びて、ようやく日の目を見るようになってきた。現在は「超漢字」という商品名(超漢字4から超漢字Vへ)で売り出されており、Yahoo Japan の週間売り上げ調査でも、時には5位以内に食い込むほどの健闘ぶりを見せたこともある。(トロンて何?)
windowsで世界制覇、世界基準とする事をもくろんでいたビルゲイツは(当然ながら米国政府も)これだけは引かない覚悟で日本政府に強烈な圧力を掛けたのです…その時にビル・ゲイツの方棒を担いで今や大実業家の地位を築いている方も居ると…日本が屈服したのは、言う事を聞かなければ、産業立国で突き進んできた日本経済の心臓部であった自動車等に、高率の関税を課す事を仄めかされたからだ、と。
或いは、日本に「文明のターンテーブル」が廻って、日本がGDPに於いても米国に次ぐ
圧倒的な世界の超経済大国…当時の米国750兆円、日本550兆円に成った時、欧米に、これ以上日本が大きく成る事を防ごうとする意思が全くなかったと言う立場に立ったとしても…ウィキペディアに依れば米国のイリノイ銀行の破綻が契機…BIS規制実行時が、私たちの国の、マスコミの名付けで言えばバブル終息、の手法ミスに依って膨大な不良債権処理を抱えた時期と重なった…
この様な時に、日本が米国に屹立する一大金融大国で、世界が東証・大証と、NYSE・ナスダックを見て動いている様な状況であったなら、日本の事情を了解させる事もできるのです。
経済とは関係のないスポーツの分野でも、日本がスキーのジャンプ競技に於いて世界のトップクラスに躍進していた頃、札幌オリンピックで表彰台を独占した時、スキーの本場を自負していた欧州は、物理的には、もう二度と日本がチャンピオンには成れない改正…身長に依って板の長さを決める…を急遽決定。
この時、日本の意見は屁の様なものだったのでしょう。が、若し日本が株式市場に、毎日、10兆円のお金が動き、100兆円が日本の優秀な企業の株取得に向かっていて、株式時価総額でも米国に並ぶ圧倒的な世界の大国に成っていて、各分野の大企業等の買収や提携で世界の巨大なグローバル企業を一杯持って居たら、
このような事は起きなかったと僕は確信します。用具に於いての存在感、広告に於いての存在感等で日本には逆らえない、欧州は、ジャンプ技術を磨くしかない、と成ったはずです。
ファシズムの世紀だった20世紀中盤に世界が経験した史上最悪の戦争の記憶ゆえ、世界には、このような大戦は2度とすまいとの知性の合意が絶対的に形成された訳ですが、経済競争等の場に於いては、日本以外の全ての国は自国の国益を最優先してくるのです。
その時に最終的にものを言うのは、圧倒的な金融大国、株式時価総額大国、技術大国、この3つが揃っている時だけでしょう。軍事力はヘゲモニー(覇権)国家…その国の通貨が、世界に流通してもいる…が、万が一の時の為に保持しているのもので、現実は、人も国も、経済で動く、大きな経済の言う事を聞くのだと僕は思う。
そんな事は身近に幾らでも検証例が有ります。かつてソフトバンクはオリックス等と並んで規制改革、開放の代表選手でしたが、i-phoneの大ヒット等で大躍進。今や押しも押されもせぬ大企業となったら、今回のSIMカード規制開放には反対しています。が、マスコミの1社とて「発言がブレているじゃないか」と責める者はいないでしょう。
会社を富ます=雇用拡大、国を巨大に富ます事=内需拡大…内外の雇用拡大…を成し遂げた者や、国に、文句を言う人間は居ないのです。
世の中は、散々嘘を並べたりしている様な人間に限って「俺は終始一貫…」等と言う言葉を吐くものです。マスコミの陥穽とは、前述しました様に、エリートとして為すべき、毎日の、一生の、知性の練磨は屁の様にうっちゃっている癖に「自分たちは終始一貫正しい」等と思いこんでいる度し難さに在るのです。「一々の現象だけを追いかけ、今だけを見ている人間の発言は全てブレる」事が、当然なことすら分からないほどに、低能に成った頭で、自分たちは正しい、ブレない等と言っているのですから。
株の世界なんぞは、ブレるどころか、大ブレ人間の集まりですが、日本のマスコミは、今の様な、強欲に依る空売りに支配された市場を、正しいと呑気に思いこみ、市場は正しい等と言う市場原理主義を信奉しているのです。
正しい市場原理主義とは、市場から生まれたお金は市場に還元し、更に市場を安定的に大きな物にして、貧しい世界の半分にも水の様にお金が流れて行く、最初は小さな流れが100年経ったら大きな流れになっている様に、して行く事でしょう…それは安定的で有ればあるほど良いのは当然。だから文明のターンテーブルが廻った国、今でも世界一の個人資産を持つ国として、日本独自の資本主義を一刻も早く作り上げれば良いのです。
日本は一刻も早くこの事に気付いて、速やかに金融大国と成って、世界に水を流し続ける170年を過ごさねば成らぬのです。
それは同時に(アメリカだって100%じゃない)…先般のトヨタの事件は「何だ、これは。マッカーシーの赤狩りと一緒じゃないか」僕は、中西部のおばさんが議会で証言していた場面をTVで観た時、即座にそう思いました。
それと米国にも票目当ての政治屋は、たんといるのだな、と。
あの政治家たちの人相の貧相だったこと…
日本の戦後60年を牽引してきた代表選手であり今や世界的な大企業であるトヨタは、車を運転した事が有る人間なら誰でも最も優秀な車の代表でも有ると…
ベンツ、BMWのドイツですら、細部も疎かにしない日本車、何よりもドアの隙間の驚異的な狭さに驚嘆し、真似た程なのですから…
その様な世界的な大企業であり、日本を代表して来た企業の社長を、あのように下卑た、所謂、お白州の場に曝す等と言う事は、ニ度としてはいけないのです。
BP(大規模原油流失災害を起こした)の様な明らかに重大な過失なら当然でしょうが。
日本を訪れた米国運輸長官の態度に60年前の日本に対する態度に似た匂いを感じたのは僕だけでしょうか?
私たちの国の、特にマスコミと政治の有り様を、外から見ていたら、深い所では何も変わっていないと見えたとしても何の不思議もないでしょう。
抜けていたパズル…一刻も早い金融大国の実現…忽ち世界の態度は変わるのです。
それはマスコミの皆さまが、昔からずっと、この近年に至るまで、そうして来た態度なのですから、一瞬で分かるはずです。
人は小さなものは叩くが、巨大なものは叩かないのです。いな、従うのです。学者となれば拝聴し、名士と成れば敬う様に。
僕のこの文章が日本中の出来るだけ多くの人に読まれたならば、日本は、明日にでも在るべき地位…米国に屹立する(正確には補完する)経済、或いは文明における世界の覇権国家として、後170年、世界の為に貢献できると僕は確信しています。
次は、多分ブラジル、それから直ぐか、或いは、その次かに、アフリカに文明のターンテーブルが廻るまでは、本当の意味での地上の平和は存在しません。
おためごかしに時間を弄している場合ではないのです。
先ず10兆円を毎日の市場に、同時に100兆円を、日本が世界に誇る優秀な技術を持った、たくさんの大企業の株取得に誘導する事(前術した様に、消費に使われた事を証明する領収書付きで、配当も売買益も無税にして)
政治屋なんぞが、この個人資産を私用する様な時代は、とうに終わったのですから。
この富を作ってくれた大企業=10%の正しいエリート(温故知新が知性の基本。日夜、研究、技術の革新に努めて来た)と、勤勉で細部も疎かにしない世界有数の美的感覚を持った、90%の、所謂、労働者の集合体の事です=に、恩返しをして、支え、徒な強欲や、相手の国益優先からの理不尽な非難から守って上げる、それが、今、日本が為すべき事、政治家や官僚の好きな言葉で言えば、これこそが喫緊の課題です。
じゃんじゃん子供を作って、人口に於いても米国に並ぶ消費大国に成って、愈々、文句は言わせない。地方都市の興隆も猛スピードで進んで行くでしょう。
資本主義とは、その名の通り、人間が居ない主義、人間が主人公の主義ではありません。
私たちは何処に居るか?民主主義、その名の通り、此処にいるのです。
何時までも20世紀の資本主義に囚われて居る必要はなく、21世紀型の資本主義を世界一の個人資産を持っている国が作り上げても、誰も文句は言わないどころか、そうすることが、既述した通り文明のターンテーブルが廻った国、日本として成すべき事のはずです。
米国だって、今度は大歓迎はしても文句は言いません。
例え、文句を言ってきても今度ばかりは聞く必要もないのです。
一緒に、それだけが世界を救える経済で、世界を救って行くのですから。
この歳に成っても、身に一物も持たぬように、エリートとしての約束された生活…良い所のお嬢さんを嫁にもらい、一家4or5人で幸せな生活から、遥かに遠く、与えられ続けた試練に参りかけていた僕に、再びエネルギーを与えてくれた出来事でした。
マスコミが或る時期から重用しだした評論家は私たちの戦後60年を支えた労働者を「社畜」なぞと形容しましたが
僕は「じゃぁ、君は似非モラリズム、否、マルクス主義畜じゃないのか」と思っていたものです。