…前文略。 文中黒字化は芥川。
金持ちにお金が再配分
「仮に、菅首相が唱える1000万戸すべてに3キロワットのソーラーパネルを設置したとすると、国民1人あたり年間で約5000円の負担増になる」(木船学長)
他にも、経産省は1万4000円程度の負担増になるという試算も発表しているが、額もさることながら、「ソーラーパネルは、基本的に戸建てにしか設置できない。つまり、戸建てを持てる〝富裕層″しか利益を享受できない制度です。なのに、負担は低所得者層にも求められる。電力というのはエンゲル係数と同じで、収入と関係なく生活に必要な電力量は一緒。だから、低所得者層ほど電気料金の上乗せはダメージが大きい。結局、富裕層のために低所得者層が多大な犠牲を払わされる制度なんです」(同) まさに、貧乏人が余計に貧乏になる仕組みなのだ。
しかも、である。
NHKや新聞などでは、いち早く2000年には同じ制度を定着させたドイツを紹介し、制度導入で加えられたコストは電気料金全体の5%にしかすぎないと賞賛しているのだが、実際には。「5%というのは直接的な転嫁分で、制度が実施されたことによる発送電や他のコストなど間接的な上昇分も転嫁した値上がり率は、54%にもなるんです」(同)
アメリカでは、カリフォルニア州ですでに78年導入したものの、その後、化石燃料の低価格化で発電コストが低下。が、長期問の高価格固定制度だったため、結果、力州は全米一電気料金が高騰してしまった。
「つまり、高価格を長期間固定する制度には、危険性が伴う。現にアメリカではその教訓を活かし、その後現在に至るまでこの制度は大半の州で導入していませんからね」(同)
さらに、再生可能エネルギー〝先進国″と評されてきたスペインの場合、通常の電気料金の5~6倍の高価格で25年間の長期固定という制度を04年から導入していたが、「負担を政府が負うことにしたところ、たちまち財政が逼迫。結局、政府は手を引いてしまいました」(同)
一橋大学大学院商学研究科の橘川武郎教授も、「確かに、再生エネルギーを普及させるためには法整備が必要ですから、方向性としては今回の法案にも賛成です。ただし、制度の中身についてはもっと吟味し、議論する必要がある。このままでは富裕層と低所得者層との格差はますます広がる一方。それどころか、企業にとって電気料金の上昇は相当の負担で、すでに生産拠点を中国などに移す動きも出ている。産業の空洞化も拍車がかかりますよ」 と警告するし、
21世紀政策研究所の潭昭裕研究主幹もこう指摘する。
「この法案の怖さは、価格が長期間固定されること。ソーラー発電装置が技術革新で低価格にできても一定の高価格で売れるのだから、業者間の価格競争が起こらない。しかも、入札で値段が決まるシステムでもないので、大量に設置して参入した者が必ず勝ち組になる。実に歪んだ仕組みです」
さらに木船学長は、「公共料金とくくられる電気料金ですが、あくまでも私企業の商品。その価格に政府が介入し、それによって金持ちにお金が再配分されるという逆進性のある制度。菅首相は、〝最小不幸″を売り文句にしていたはずなのに、このままでは〝最大不幸″を生みかねない」
とも喝破したが、はてさて、暗愚の宰相に聞く耳は残っているだろうか。
*読者の方々よ、もう、これ以上、菅直人の阿呆に、国を任せ、孫正義のような、日本にとって、重大なマイナスを為して来た様な者に、ふざけた形で、もう、これ以上、日本国から、金をかすめ取らせる様な金儲けを、させてはならない。
皆様方が、それぞれに、この法案の実態を、日本中に発信して下さい。こんな事をまかり通させていたら、日本は本当に潰れる。