週刊 日本の100人 第６８号 大村益次郎

週刊 日本の100人 第６８号は、大村益次郎です。



かつて、ＮＨＫ大河ドラマで『花神』を見た人も多いと思います。古すぎる？

花神とは、中国では花咲爺の事。彼の役目は、日本の津々浦々の枯れ木に、明治維新の花を咲かせて回る事でした。
その主役が、大村益次郎。幕末の兵学者です。

明治維新の傑物には、血の気が多い人ばかりというイメージですが、彼は学者肌です。

文政7年3月10日生まれ。
広瀬淡窓や緒方洪庵に学び、村医者から、蘭学の知識を買われて伊予宇和島藩につかえます。

江戸に出て、幕府の蕃書調所、講武所につとめ、萩藩で軍制改革に参画します。
武士から、兵への変革です。
洋服に替え、火縄銃からライフル銃を採用しました。

維新後、新政府の兵部大輔として近代兵制確立につとめましたが、明治2年9月京都で神代直人らにおそわれ負傷し、同年11月5日に４６歳で死亡しました。

惜しい人が命を落としました。


本誌の内容です。

■特集
　大村益次郎
　　常識を発達させよ。見聞をひろくしなければならぬ

■ライフ&タイム
　異色のリアリストが新たな価値観を示した44年
　　学問に打ち込んだ青春／医者から兵学者へ
　　維新を担う長州のために／歴史の表舞台にデビュー
　　新生国家の兵制構想

■ヒューマンエピソード
　賛否両論を巻き起こす徹底した合理主義者

■クローズアップ
　彰義隊を討伐せよ！　江戸を制した上野戦争

■人物スクランブル
　大村益次郎 人物相関図
　　高杉晋作／楠本イネ／伊達宗城／J・C・ヘボン

■後世への遺産
　製靴産業、靖國神社…… 「近代軍制の父」の名残

■評伝アラカルト
　大村益次郎考
　　三条実美／大隈重信／板垣退助
　　海江田信義／司馬遼太郎／船越 衛

■ビジュアル人物事典
　巴御前／朝永振一郎／豊田佐吉／豊臣秀次
　豊臣秀長／豊臣秀吉／豊臣秀頼／鳥居元忠

■日本の100人ミュージアム