新聞社の衰退はネットやスマホの普及が原因ではない グンゼという会社から考える本質
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“常に新しい老舗企業”
美味しいラーメンであっても…
何鹿(いかるが)産の生糸は、国内からも「品質粗悪」と酷評されていた
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グンゼの創業者・波多野鶴吉は、どうすれば生糸の品質を向上させられるか悩む。
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「善い人が良い糸をつくり、信用される人が信用される糸をつくる」
良いものを作るには、先に善い人を育てなければならないという、当然の出発点である。
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工場内に従業員向けの寄宿舎を置くと、多くの教室まで設置し、人材育成に多額の先行投資を行うことになる。
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実際にグンゼの生糸はその後、極めて短期間のうちに「精良優美」という最高の品質評価を、世界で勝ち取ることになる。
さらに1900年に開かれたパリの万国博覧会では金牌を受賞し、翌1901年にはアメリカ向け高品質生糸の輸出が本格的に始まるなど、外貨の貴重な稼ぎ頭に成長し国策に貢献する。
「品質粗悪」と敬遠された寒村の生糸は、わずか15年で世界最高の製品に変貌を遂げたのである。