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1月12日の社説は・・・

2014-01-12 05:37:44 | 社説を読む
3連休の1日目には、大きなテーマが来るかも・・・。

さっそく今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ 与党公明党―野に下る気概はあるか
・ 難病対策―病気の区別なき支援へ
 
読売新聞
・ 道徳の教科化 規範意識の涵養につながるか
・ 国立文化施設 質の高い企画をもっと見たい
 
毎日新聞
・ 道徳の教科化 規格化はそぐわない
・ NISA始動 恒久化し利用者本位に

日本経済新聞
・ 建設現場の人手不足 官民で対策急げ
・ 実りある消費者救済制度に

産経新聞
・ アフリカ外交 中国と違う「共栄」めざせ
・ 日本史必修化 誇り持って学べる内容に

中日新聞
・ 好循環は官民の改革から 週のはじめに考える 

※ 教育に関するものが、道徳で2社、日本史で1社ありました。

 読売です。
 「文部科学省の有識者会議が、正規の教科ではない小中学校の「道徳の時間」を「特別の教科」にして、授業のレベルアップを求める報告書をまとめた。」

 私も案段階のものを読みました。

 今後の道徳教育の改善・充実方策について(報告)(案)

 気になるのは評価です。

 「道徳は子供の内面にかかわる分野だけに、成績評価が難しい。
 報告書が、国語や算数・数学など通常の教科のような数値評価ではなく、学習の様子を記述式で評価する方法を検討するよう促したのはうなずける。
 優劣をつけるのではなく、子供一人ひとりの努力や成長の足跡を丁寧に記録する。そんな評価の在り方を工夫したい。」

 現在の総合的な学習の評価のように、記述式で表すことになりそうです。
 ただ、現場の者から見ると、労多くして、あまり意義あるものになりません。
 教師に対して、「毎週、道徳の授業をやりなさい」というメッセージ以外の効果は薄いのではと思っています。


 毎日は、規格化に疑問を呈しています。

 「いわば「格上げ」だが、それがなぜ必要なのか分かりにくい。まして内面の価値観や多様性を踏まえて行われるべき道徳教育に、こうした規格化が果たしてプラスなのか。」

 特に教科書を問題にしています。

 「本来は教科書に頼るのではなく、先生が身近な問題やテーマで授業を工夫し、多様な見方、感じ方から、個人の尊厳や思いやり、互助、勇気、答えがすぐ出ない問題も考える。それが基本でありたい。」 

 愛知県では、すでに校長会が「明るい心」「明るい人生」という副教材を作成して、実際に使用しています。

 文科省教科調査官は、3分の1は検定教科書を使用しないで、独自の教材を用いてもよいという話をしていました。
 そのあたりは柔軟で評価できます。

 
 産経は高校の日本史必修化を取り上げました。
 これまでは世界史が必修でした。
 私は理系だったので、高校で日本史の授業を受けていません。
 中学校社会科が日本史中心だからというのが理由です。

 「高校で日本史の必修化が検討されることになった。国際化のなかでこそ日本の伝統文化に誇りを持ち、情報を強く発信できる人材が求められている。」

 その通りでしょう。

 「自国の歴史に誇りを持たずに、他の国や地域への理解や尊敬の念は生まれない。」

 これもその通りです。

 ただ、この社説の真のねらいは、フジサンケイグループが推す教科書会社の主張を補強しているように受け取れます。

 ここを踏まえてとらえる必要を感じます。





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