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Quoraより

2022-09-17 07:00:37 | 雑学雑考

Quoraの回答の多くはレベルが高い!

テレビのコメンテーターよりもはるかに優秀です。

その一部を紹介します。

「どんなことがあっても戦争はしてはいけない、だがどうしても戦争するなら今度は勝たねばならない。少なくとも負けてはいけない」

自分がいくら戦争したくないと言ったって、相手は問答無用に攻めてきますよ? かつて永世中立国だと宣言しただけでろくな防衛力を備えなかったベルギー、ナチスドイツに「そこ、フランスへ進軍する通り道だからジャマなのよね」という理由で攻め込まれ蹂躙されました。別に永世中立国を攻めてはいけないというルールはありません。まあ非難はされますが、基本的に戦争は勝てば官軍です。アメリカでさえイラク戦は開戦の大義であった大量破壊兵器をついに見つけることは出来ませんでした。いったいなんの戦争だったんでしょうね。

専守防衛だと言っても攻めてくる国があるのは韓国を観れば一目瞭然です。竹島は実効支配されていますが、これ相手がアメリカ陣営でなかったら軽く紛争起きてますよ。フォークランド紛争ですよ。竹島は韓国領だいや日本領だそんな正しいのはどっちだ的なのはどうでもいいのです。大抵それで戦争起きますからね。そこで勝った方の言い分が通ります。俺が正しいのにと泣き付いても、そりゃ領土を守れなかったんだから諦めな、となるのが世界の常識ですからね。

歴史に学べば学ぶほど、平和を維持するには武力が必要であり、力を持たずに語る平和こそ虚ろなものはないと判るのですが、いったい歴史の何を学んだというのですか?


共産主義が平等なしくみに思えるのはリテラシーの欠如です。よく考えれば平等とは真逆のシステムなのがわかるはずです。

では、共産主義の本質がよくわかるエピソードをひとつ。

「伝説の再建王」と呼ばれた坪内寿夫は終戦時、シベリアに抑留されました。彼はそこで共産主義を象徴する光景を目の当たりにしました。

坪内が抑留されていたラーゲリ(収容所)の近所にはソビエトの集団農場があり、そこでジャガイモが栽培されていたそうです。

彼がジャガイモの収穫が終わった畑を見ると、形の良い芋が無数に転がっていました。なぜか不出来な芋だけ収穫され、良品は放棄されていたのです!

この「良品が捨てられる」という状況が共産主義を象徴しています。

不良品ならともかく、何故良品が捨てられていたのかわかりますか?

豊作なら良品を収穫するのが当たり前ですよね。でもそれは資本主義の考え方なんです。共産主義は「計画経済」です。共産主義の社会において豊作や良品は「自分の首を絞める」存在なんですよ。

ここまで書いて「ははーん、そういうことか」と、わかった人は、人間の本質に対するリテラシーがあります。わからない人は共産主義に騙されて辛酸を舐めるおそれがあります(笑)。

さて、では何故豊作や良品は共産主義社会において問題とされるのか、わからない人のために解説しますね。

共産主義すなわち「計画経済」では豊作で沢山の収穫があると、次の年も同じ成果があげられるねぇ、と「計画」されます。今年良品が収められると次の年も良品が収められるよね、と「計画」されてしまうんですよ。

つまり平たく言うと、豊作や良品は「ノルマをアップさせる原因」なんです。ノルマがアップすると次の年頑張らないといけません。来年不作だったり不良品が多かったりするとノルマが達成できなくて怒られるんですよ。

だから坪内が見た集団農場の労働者達は、ノルマが増えないよう、計画された以上のものを収穫せず廃棄したのです。この光景を見た坪内は、ソ連(共産主義)は絶対に崩壊すると確信し、人間がどうすれば一生懸命真面目に働くのかを悟りました。そして後に「再建王」と呼ばれる経営者になります。

・・・要するに資本主義は頑張ったら頑張ったぶん成果を得られるんですが、頑張ったら頑張っただけノルマが増えるのが共産主義なんですよ。そんなの誰が真面目に働くと思います?働いたら損でしょ?

結局、共産主義国では誰もが計画以上には働かず、ノルマが下がるように成果を減らすようになるんです。どんな産業でもこんな調子ですから、GDPが増えるはずがありません。右肩下がりに経済が衰退するんですよ。


さて話を戻しましょう。共産主義理論をざっくりいうと生産手段とプロダクト(成果)を平等に分配するのが共産主義制度です。

ちょっと考えたらわかりますが、成果は平等なので、サボったほうが得、がんばったら損、ですね。これは、共産主義理論には書かれてませんので読み取る必要があります。共産主義理論の信奉者は「人間は人参をぶら下げていないとき怠惰になる生き物」であることを忘れているのです。

つまり、手段と成果を平等にすると、プロセスが不平等になるのです(=なるべく働かないほうが得)。

共産主義を信じた人たちは、その部分を共産主義理論から読み取れなかったのです。

共産主義を何度試したって人間は怠け者であることに変わりはありませんから、共産主義は絶対に平等を達成できず、「ノルマを減らす=GDPを減らす」ことに一生懸命になるのですよ。

そうした「縮小再生産」に加えて官僚主義や権力の集中という不平等によって更に状況は悪化します。そして仲良く国を壊します。これが共産主義なのです。


目から鱗のような明快さです。 

 


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