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6月1日の社説は・・・

2014-06-01 05:13:58 | 社説を読む
テーマは分かれそうです。

今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ 秘密の監視―国会よ、せめても
・ 給食と牛乳―望ましい食事とは何か
 
読売新聞
・ 秘密監視機関 国会は関与への責任自覚せよ(2014年06月01日)
・ 首相アジア演説 積極平和主義の実行が重要だ(2014年06月01日)
 
毎日新聞
・ 新国立競技場 一体いくらかかるのか NEW (2014年06月01日)
・ 介護の人出不足 魅力ある仕事にしよう NEW (2014年06月01日)

日本経済新聞
・ 社会保障費の抑制にもっと知恵を絞れ
・ ゴール急ぐな新競技場づくり

産経新聞
・ 国立競技場 新たな夢舞台に期待する
・ エジプト新大統領 強権政治で安定得られぬ
 
中日新聞
・ “衣替え”しましょう 週のはじめに考える
 
※ 秘密監視機関が2社、新国立競技場を3社が取り上げました。

 ここでは、朝日を取り上げます。

「和食に牛乳は合わないのでは――そんな素朴な問いかけが、思わぬ反響を呼んでいる。」

 嗜好に対する意見から生じました。

「米どころで知られる新潟県の三条市が、学校給食につきものだった牛乳を試験的に停止すると決めた。地元の米や野菜を使った和食中心の給食を提供し始めたところ、保護者らから「牛乳と合わない」の声が出たことがきっかけだった。」

 給食に牛乳は当たり前の光景です。
 それに、一石が投じられました。

 その要因のひとつが、完全米食給食だからです。

 ここから、給食センター便りを見ることができます。

http://www.city.sanjo.niigata.jp/common/000080193.pdf

「「やはり和食にはみそ汁、お茶」と賛同する声の一方で、個人の好みの問題だと反発の声が上がる。栄養面でも「成長期の子がカルシウム不足になる」と懸念する人がいれば、「そもそも牛乳は日本人の体質に合わない」と主張する人もいる。」

「牛乳は日本人の体質に合わない」というのは、どんな根拠があるのでしょうか?

「背景には、豊富な食事情の裏で、人々が抱える不安や迷いがひそんでいるのではないか。」

 ここまでいうのなら、給食の存在そのものから議論をしてもらいたいとも思います。 

「日本初の学校給食は、弁当を持参できない貧しい生徒のため、明治時代に始まった。」
「だからこそ、栄養バランスが取れた学校給食に対する期待が高いのだろう。」

 給食の発足当初の目的はすでに達成しています。
 給食は、食材から調理方法にいたるまで、厳しく管理されています。
 さらに、今ではアレルギー対応の除去食など、サービスが負担にもなっています。
 ただ、母親のニーズは「弁当は作りたくない」なので、給食廃止の声はまったく聞かれません。

「立ち止まって考えたい。望ましい食事とはいったい何か。」

「肝心なのは牛乳の是非論ではなかろう。牛乳は効率の良いカルシウム源で、給食を通じて子の成長に寄与してきた。だが食品はサプリメントではない。日本人のカルシウム不足は、魚やゴマなどを取る伝統的な食生活が失われたことも大きい。
 牛乳をなくした分、米の量やおかずの内容を工夫して、米どころらしい献立で必要な栄養を満たす。そんな三条市の試みに、素直に注目したい。本当にぜいたくな食事とは、実は私たちの身近なところにあるのかもしれないのだから。」

 牛乳をなくして、成長期の子のカルシウムを確保できるか。
 注目です。

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