《 知識を整理する;1 》
「理解する」から「知識を整理する」に移ります。
人によっては、知識を整理してから理解するという人もいるでしょうが…。
かつてこんな事がありました。大学の試験で、A4の用紙1枚だけ持ち込んでもよいというテストです。
もちろん何を書き込んできても構いません。みなさんならどうします?
教科書を書き写す?
スペースがないから無理ですね。あくまでもA4用紙の裏表だけです。
結局、試験範囲を理解した上で、ポイントだけを書き込むしかないのです。
キーワード、あるいは大事な公式や数字のみを書くのです。
やってみてわかりました。
その紙、いわば公認のカンニングペーパー?を作成するためには、まずしっかり理解して、理解したことをわかりやすく整理することが必要なのです。
そのペーパーができあがる時には、自分の中では勉強はほぼ終わっていたのです。
大学の先生のねらいもそこにあったのかもしれません。
これは、勉強のやり方を考える上で、大きなヒントです。
「知識を整理する」とは、まず「理解した」上で、それぞれの知識を関連づけ、意味を持たせることなのです。
もしくは、「理解」を助けるために、知識を関連づけ、構造化することなのです。
まず、限られたスペースにカンニングペーパーを作ってみましょう。
それが、知識を整理する勉強法の一つです。
おっと、実際のテストで使ってはいけませんよ!