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新・授業で役立つ指導の技術-58-

2024-11-21 05:15:19 | 全員参加型授業の指導技術
《 否定語を肯定語に 》
 
次の場合、あなたならどう注意されたいか?
 
授業中に廊下を友だちと話しながら歩いていた。
 
A 「うるさい!静かにしろ!今は授業中だ。」
 
B 「授業中は静かに歩きましょう。」
 
C   口に指を1本立てて、目で合図される。
 
Aは、否定語による注意。
Bは、肯定語による注意。
Cは、状況について気づくことを求めている。
 
Cは、状況について判断できる子どもには最も有効である。自分で考え、判断させているからだ。
そうでない時は・・・
 
Bである。あるべき姿を、具体的に伝えている。
 
Aは、危険が目前に迫っているときなど、緊急の場合に使用すべきで、普段から使っているといざという時の効果がない。学級の雰囲気も悪くなる。
 
 
それでは、次のような場合、どちらの声かけが有効か?
 
A 早く片付けないと、休み時間にドッジボールができなくなるよ。
 
B 早く終わると、休み時間にドッジボールがたっぷりとできるよ。
 
もちろんBである。
言い方としてはわずかな違いだが、子どもの心に与える効果は大きく異なる。
明るい。前向きである。
その後の文脈にも影響を与える。
 
もし、ドッジボールができなくなった場合、
A → 「だから、早く片付けろといったのに・・・。」というニュアンスになってしまう。
B → 「残念だったね。次は早く片付けよう。」となる。
心のベクトルの問題だからである。
 
そのポイントは、肯定語
 
日頃使っている否定語を、肯定語に変えてみよう。

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