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【社説】ノーベル賞の裏打ちとなる強固な日本の基礎科学/韓国中央日報

2012-10-14 06:00:02 | 日本を見つめる世界の目
【社説】ノーベル賞の裏打ちとなる強固な日本の基礎科学

韓国中央日報紙が社説に日本の基礎科学を取りあげています。

やはり予想通りだ。今年のノーベル医学生理学賞に日本の山中伸弥京都大学教授が英ジョン・ガードン博士と共同で選ばれた。彼人工多能性幹細胞(iPS細胞)研究は2007年に「ネイチャー」に公開されてから6年というスピードでノーベル賞を受けるほどのすごい業績だ。

ここまでは日本で報道されているとおりです。

日本はノーベル科学賞で15人の受賞者を輩出することになった。また、歴代受賞者の半分を超える11人が2000年以後に集中的に選ばれるほど加速度がついている。受賞者の出身大学も京都大学や東京大学中心から名古屋大学、東北大学、長崎医科大学、北海道大学などに広がり、研究拠点が地方に広がっていることを感じさせる。

研究拠点の広がりは、いわれてみればなるほどと思います。

次からが韓国側の見方です。

韓国ではノーベル賞シーズンごとに間違いなくため息とうらやましさが交錯してきた。今年も同じだ。隣国の日本の光栄をただぼんやり見守るほかない境遇だ。昨年米国の大学と大学院の外国人留学生のうち韓国出身者は日本よりはるかに多かった。2010年に米国で科学分野の博士学位を受けた韓国人も1137人で、日本人の235人を圧倒している。それでも韓国はノーベル科学賞の実績は依然として“ゼロ”だ。

「ため息とうらやましさ」とは、こそばゆい感じがします。
つい最近まで、日本が欧米に対して抱いていた感情でしょう。

未来のために基礎科学に惜しみなく投資する日本の底力に、ひとつの井戸を掘り続ける日本の科学者の根性に膝を打たざるをえない。また、日本の基礎学問の自主的な拡大再生産の構造も注視すべき部分だ。ノーベル賞受賞者はたいてい日本で博士課程まで終えた後、必要な追加研究だけ外国で博士後(ポスドク)過程を踏んで帰ってきた。

韓国が認めてくれるのは嬉しいことですが、欧米に比べればまだまだ低いレベルです。
子どもたちの理科離れも、解決していません。

そもそも、ノーベル賞の数と、日本国民の豊かさとは、何らかの関係はありそうですが、直接つながるものではありません。

まずは、政治と経済のがんばりに期待したいものです。



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