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10月15日は新聞休刊日

2024-10-15 05:30:44 | 社説を読む
今日は新聞休刊日なので、昨日のコラムから紹介します。
 
・ 北米最北端のアラスカ州は、手つかずの自然が残ることから「ラストフロンティア」との別名を持つ。1998年10月、この地を開拓者精神にあふれる学者が講演で訪れた。米政府の科学技術政策の司令塔「全米科学財団」の長官に就任して間もないリタ・コルウェルさんだ
 
▲初の女性トップで、コレラ菌など微生物学研究の草分けだが、その人生はジェンダー差別との闘いだった。聴衆を前に「極地での暮らしと同様、科学界の女性も多くの障害に直面している」と切り出した
 
▲女性を理由に、高校生の時には物理学の履修を許されない。大学院に進み奨学金の申請を相談したが「無駄になる」と一蹴される。育児を同業の夫に任せて3日間、学会に参加すれば「前代未聞」と批判される始末だ
 
▲研究職の未来が極夜のような暗闇に包まれていると感じた。それでも地球上で最も過酷な環境にどう対応すべきかを学び、生き延びたアラスカ先住民の存在に勇気づけられたという
 
▲先週からノーベル賞受賞者の発表が始まった。近年でこそ自然科学3分野で選ばれる女性は増えてきたが、まだ4%に過ぎない。この背景はコルウェルさんの近著「女性が科学の扉を開くとき」(大隅典子監訳)を読むとうなずける
 
▲本書にはこんな信念もつづられている。「人口の100%から生まれる最良の結果は、人口の50%から生まれる最良の結果よりもつねに優れている」。科学界だけではない。あす衆院選が公示されるが政界にも届けたいメッセージだ。
 
※ この本です。
 
 
読み応え十分のコラムでした。

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